メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ピレリがすべてのF1チームを満足させるのは“不可能な仕事”だと語る。メルセデスだけが今シーズンのピレリの新しいF1タイヤを使いこなして今シーズン開幕から7連勝を飾っていることから、ライバルのフェラーリとレッドブルはトレッドの薄いタイヤを導入することを決断したピレリを批判。
両チームともにメルセデスがピレリの決定によってゲインを得たと考えており、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、昨年タイヤに戻すようロビー活動を主導している。ヘルムート・マルコの発言について意見を求められたトト・ヴォルフは「事実として、我々は毎年ピレリから新しいタイヤを入手している」とコメント。「タイヤを素早く理解できるときもあれば、より苦しむときもある。だが、過去にあったように安全性に問題がない限り、我々は公正な競争相手として与えられたものを最大限に活用する必要がある」「ピレリは不可能なタスクを与えられている。我々は彼らに戦略的にエキサイティングになるように劣化するタイヤを得たえるように言っているが、タイヤが劣化すると人々はもっと長持ちするタイヤを求めている」「我々はタイヤを製造するピレリの仕事を守り、サポートする必要があると思う。願わくば、それが全員に合えばいいがね。それが我々がやっていることであり、マナーを守らない声に気をそらさないようにしている」シーズン途中にタイヤの仕様を変更するには安全上の問題が発生するか、10チーム中7チームの支持が必要となる。レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ヘルムート・マルコの発言について「実際に彼らの有利に働いているし、彼らはタイヤを本当に素晴らしいウインドウに入れている」と Sky Sports F1 にコメント。「残りの我々はそれに追いつこうと頑張っている。彼らが昨年のタイヤに戻してくれればベストだとは思う。おそらく9チーmうはそれにかなり満足するだろうが、1チームはかなり不満に感じるだろう」「F1のエンターテインメントのためには、ピレリがそうするのが立派な行為だと思う」