メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、次世代のF1エンジンはハイブリッドの比率が現在の20%から50%に増加すると予想している。メルセデスは2014年にV6ターボハイブリットが導入されて以降、F1を支配。F1は2021年のレギュレーション変更でエンジンの大幅な見直しを検討していたが、議論がまとまらずに2024年までほぼ同じ仕様が継続されることになった。
次にF1エンジンの仕様が大幅に変更になるのは2025年ということになるが、トト・ヴォルフはハイブリッドの割合が50%に増加することになるだろうと予想する。トト・ヴォルフは「我々はテクノロジー以降の真っ只中にいると思う。少なくとも市販車側ではね。我々の大部分は大音量の伝統的なエンジンのファンであるが、それはテクノロジジーが進むべき場所ではないし、サスティナビリティ(持続可能性)に対する認識が向かうべき場所ではない」とコメント。「我々が次期のレギュレーションをほぼ安定したままにしたのは正しいことだと信じている。新しいフォーミュラを考え出すためには途方もない量の開発を引き起こすことになっただろうからね。また、次世代のパワーユニットが実際にどの位置にあるべきかははっきりとしていない」「ダイムラーの会長の話では、2030年までに我々のラインナップの50%がハイブリッドもしくは電気のどちらかになると思う。もし、それがテクノロジーの進むべき方向であるならば、我々は高いハイブリッドコンポーメント、再生可能エネルギー、もしくは電気を備えたようなエンジンを持つことになるかもしれない」「今日では20%あたりかもしれないが、その比率は50%になってくだろう。それがエキサイティングなエンジンである限り、サウンドについては取り組む必要があり、少なくとも話をする必要があるが、2025年以降はハイブリッドコンポーネントが増加すると考えている」