メルセデスのモータースポーツディレクターを務めるトト・ヴォルフは、2020年限りでメルセデスがF1から撤退するとの噂を否定した。次のコンコルド協定ではコストの大幅な削減が予定されているが、現時点でまだすべてのF1チームは2020年末までしか参戦をコミットしていない。
ダブルタイトルを5連覇し、今年も両方のタイトルを獲得するのは確実だと考えられているメルセデスにとってF1から撤退する完璧なタイミングだとの見方があるが、トト・ヴォルフはその噂を否定した。「ノーだ。今日、我々はF1にコミットしている。F1は我々にとって非常にうまく機能しているプラットフォームだ」とトト・ヴォルフは Bild am Sonntag にコメント。「ブランドは勝利とチャンピオンシップを争うことから恩恵を受けている。ブランドを活性化させ、確かな感情を与えている」だが、メルセデスは来期からフォーミュラEへワークス参戦することが決定しており、電気自動車はメルセデスにとって未来であるように見える。「F1とはまったくの別物だ」とトト・ヴォルフは主張する。「F1には、エネルギー効率が50%を超える最も効率的でパワフルなハイブリッドエンジンがある。このようなエンジンは他にない」「それをより良く伝えられるかどうかは我々次第だ」トト・ヴォルフは、ディーター・ツェッチェの後任としてメルセデスの最高責任者に就任するオーラ・ケレニウスとの関係が良くないことが報じられているが、F1参戦はメルセデスに完全に支持されていると主張する。オーラ・ケレニウスはメルセデスのフォーミュラE参戦を推進した人物だ。「彼らは我々に仕事をする自信を与えてくれており、我々可能な限り最高の状況を持っている」とトト・ヴォルフはコメント。「チームリーダーとしてダイムラーの役員がいるという事実は、我々を非常に強くし、行動することを可能にする」「オーラ・ケレニウス、オーラの後任のマーカス・シェーファー、あるいはディーター・ツェッチェとは、我々が決定を下した理由、失敗したこと、うまくいった部分についてレース週末に毎日話をしている」「チーム全体が、取締役会からのサポートを感じ、感謝している」