メルセデスは、現時点ではフェラーリの方が優勢であり、次の中国とアゼルバイジャンの2レースでフェラーリがロングストレートで圧倒的なパワーアドバンテージを持つことを懸念している。来週末にF1中国GPが開催される上海インターナショナルサーキットは、カレンダーで最長のひとつである1.4kmのストレートを有する。さらに2週間後のバクーも高速セクションを特徴としており、シーズンで最も長い全開区間がある。
開幕2戦ではメルセデスが1-2フィニッシュを達成しているが、F1バーレーンGPでは事実上フェラーリが週末を支配していた。バルテリ・ボッタスは、フェラーリがバーレーンで“ストレートで全てのタイムを生み出していた”と語り、今後のラウンドでそれがさらに拡大することを恐れていると語る。「中国とバクーの今後の2レースは、かなり長いストレートがある。バーレーンで彼らはストレートだけでコンマ4秒以上を稼いでいた。僕たちにはそのようなコンマ4秒を見つけることはできない」「僕たちは常にクルマを改善しているう。ストレートで何ができるか見直す必要があるけど、難しいだろう」メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフも、今後のレースではパワーアドバンテージのあるフェラーリが優勝候補だと語る。「エンジンの故障が何だったのかはわからないが、上海のようなパワーセンシティブなサーキットであのパワーレベルを維持できるのであれば、彼らが優勝候補だ。ラップでの利益はバーレーンよりもさらに大きいかもしれない」