メルセデスF1チームは、F1バルセロナテスト最終日にルイス・ハミルトンがトップタイムのセバスチャン・ベッテルから0.003秒差となる1分16秒224をマーク。バルテリ・ボッタスも1分16秒561をマークし、W10に十分に戦えるポテンシャルがあることを示した。これまでの7日間のテストでは硬いタイヤでロングランを続けてきたメルセデス。しかし、最終日となった金曜日にはついにその実力を披露。
午前中にはバルテリ・ボッタス、午後にはルイス・ハミルトンが走行を行い、ともに1分16秒台をマーク。これまで隠されてきたポテンシャルの片鱗を披露した。ルイス・ハミルトンは「この数日は本当にポジティブだった」とコメント。「変更を行ってきたことで進歩の役に立っているし、正しい方向に進んでいるのか、もしくは間違った方向なのかのはっきりとしたフィードバックをもたらしてくれている」「今日は軽めの燃料でマシンの感触を確かめながら、そこをさらに探っていけたので良かった。今日は本当に楽しかったし、タイヤの感触も良い。僕がテストをあまり好きではないことはみんなが知っていると思うけど、全体としてポジティブな一週間だった」「それでも、まだやるべきことはたくさんある。取り組んでいるエリアはたくさんあるし、正しい方向に進んでいる」 バルテリ・ボッタスは「テスト最終日は終えて、次にW10をドライブするのはメルボルンだ」とコメント。「この2週間を通してバルセロナの走行時間を効果的に生かせすことができたし、多くのことを学んでマシンパフォーマンスを改善させることができた。そして、今年の競争が本当にかなりタフになるだろうことも学んだ。でも、僕たちはチャレンジを楽しみにしている」「メルボルンで競争力を発揮するにはもっとプッシュしてもっとパフォーマンスを見い出していかなければならない。でも、僕らは強いチームだし、この数日で着実に進歩している。マシンの作業をする時間はあと数日あるので全力で取り組んだ。メルボルンが楽しみだ!」 テクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンも「素晴らしい最終日だった」と振り返る。「柔らかいコンパウンドを試して、メルボルン仕様のマシンを確認するまで何日も待っていた。両ドライバーとも競争力のあるラップタイムを刻み、バランスも良かったのでそれなりに満足している」「たが、メルボルンまでに取り組むべき作業はたくさんある。8日間のテストを振り返れば、マシンは信頼性に優れ、この2週間を通してパフォーマンスとセットアップは一貫した進歩を遂げた。シーズン開幕戦の準備を整えるために終える必要のあった広範囲にわたる手順やテストも完了できた。非常に長く、疲れるものではあったが、全体として成功と言えるテストだった」F1バルセロナテスト2 総合タイム関連:F1バルセロナテスト 最終日 結果:フェラーリのベッテルが最速タイム