メルセデス・ベンツのブラウンGP買収報道にアブダビ企業の名前が浮上し、現実味を帯びてきている。メルセデス・ベンツは、現在マクラーレンと資本提携を行っているが、すでに両者共同で行われていた市販車プロジェクトは分離されており、同じような別離が15年間にわたり進めてきたF1プロジェクトにも迫っているとの見方が強まっている。ドイツの“Auto Motor und Sport”と“Blick”は揃って、ブラウンGPが2012年までにチームの株式の75%をメルセデス・ベンツに売却する準備を整えていると報じている。
Auto Motor und Sportは、マクラーレンが、来年メルセデス・ベンツがレッドブルへエンジン供給することを渋っており、メルセデス・ベンツの2010年の計画を妨げていると主張。メルセデス・ベンツとマクラーレンには2010年末までの契約があるまため、メルセデス・ベンツがブラウンGPを買収するまでは、ダイムラー社の株主であるアブダビのアーバル・インベストメンツ(Aabar Investments)がブラウンGPの株式を保有することになるとしている。また、ダイムラーのディーター・ツェッチェCEOの「我々が何かしらF1への関与を変更した場合、アブダビで話すことになるだろう」とのコメントを掲載し、ブラウンGPが2010年からシルバーのカラーリングをまとい、メルセデスのロゴをエンジンカバーに掲載するという契約がまもなくサインされるだろうしている。ブラウンGPの新しいタイトルスポンサーは、ドイツの企業とみられており、ジェンソン・バトンのチームメイトとしてニコ・ロズベルグが加入することが有力視されている。関連:・ニコ・ロズベルグ、2010年はシルバーのブラウンGPをドライブ?・マクラーレン、メルセス・ベンツとの関係維持を強調・メルセデス・ベンツ ブラウンGP買収を否定・メルセデス・ベンツ、ブラウンGPへブランドロゴ掲載を検討
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