メルセデス・ベンツは、2010年のカスタマーエンジン計画の発表を延期することになりそうだ。メルセデス・ベンツのノルベルト・ハウグは、ベルギーGPで来年のエンジン契約をモンツァまでにすべて締結できるだろうと語っていた。しかし、メルセデス・ベンツはブラウンGPとの資本提携を進めているとされ、それが計画を遅らせているようだ。
「我々は急いでいないし、いつ発表するかはまだわからない。モンツァの前に発表できればと言ったが、現在それがどうなるかはわからない」とノルベルト・ハウグは語る。レッドブルとのエンジン供給に関してもまだ未定のままだ。レッドブルとメルセデス・ベンツの来季のエンジン契約は間近とみられ、現在の供給元であるルノーとの信頼性問題も、契約のきっかけになるとみられていた。しかし、メルセデス・ベンツとブラウンGPの資本提携の話が、問題を複雑にしているものとみられている。情報源によると、自動車メーカーが3つの潜在的なタイトル候補であるチームにエンジンを供給する意味が疑問視されているという。しかし、メルセデス・ベンツは商業的な利益のために4チームへの提供を希望しており、レッドブルがルノーエンジンを継続することを選んだ場合、メルセデス・ベンツは、ウィリアムズへエンジンを提供するとの見方もある。