ニキ・ラウダは、インフルエンザから回復し、入院していたウィーンのAKH病院から退院した。元F1ワールドチャンピオンでメルセデスの非常勤取締役を務めるニキ・ラウダは、昨年の夏に肺移植手術を受けてイビザの自宅で休養していたが、年明けにインフルエンザに感染。
免疫と肺機能が低下していたことで、医師は最大の注意を払って治療するために再びウィーンの病院に搬送することを決定し、集中治療室で治療を受けていた入院していた。AHK病院の胸部部門の責任者を務めるウォルター・クレペトコ教授は、ニキ・ラウダがインフルエンザから回復して退院したことを AFP通信 に伝えた。ウォルター・クレペトコによると、インフルエンザによってニキ・ラウダの容体が危険に晒されたわけではなく、人工呼吸も必要とされなかった説明。集中治療室に入れられた理由は、低下していた免疫機能を監視する必要があったからだと述べた。昨年、ニキ・ラウダは、2019年の開幕戦F1オーストラリアGPまでにパドックに戻りたいと語っていた。「1月の終わりには歩行器を捨てているだろう」とニキ・ラウダはコメント。「肺は完全に機能しているが、5ヵ月間ベットに寝ていたので、一番の問題は筋肉だ。今やらなければならないことは筋肉を強くすることだけだ」「気分はいいし、以前ほど多くの薬は飲んでいない。日常生活は以前と同じではないが、毎日、2人のフィジコと一緒に進歩を遂げている」「自宅の前のテニスコートを使用している。再び正しく歩く方法を学ぶためにいは平らな面が必要だからね。医師におると、完全に回復するとのことだ」 ニキ・ラウダは、1976年にニュルブルクリンクで開催されたF1ドイツGPで遭遇した恐ろしいクラッシュでマシンが炎上して頭部に大火傷と肺に深刻なダメージを負い、生死の境を迷った。しかし、事故発生から6週間後のF1イタリアGPで奇跡のレース復帰を果たし、4位入賞を果たしている。FRP製のボディーワークが燃えて発生した有毒ガスを吸い込んだため、1997年と2005年に腎臓移植を受けている。