メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、2019年のF1選手権に向けたエンジン開発でチームが“一進一退”を繰り返していると語る。しかし、それは王者ならではの産みの苦しみなのかもしれない。2014年にF1にV6ターボ“パワーユニット”が導入されて以降、最高のエンジンとして名を馳せていたメルセデスだが、今シーズンはフェラーリが大幅なパフォーマンスアップを果たし、馬力面でメルセデスを超えたとも報じられている。
メルセデスのスポンサーを務めるヒューレット・パッカードのイベントに出席したトト・ヴォルフは、チームがライバルの進歩についてのパドックの情報に基づいてどのように2019年の目標を設定しているかを説明した。「我々が話しているように、途方もない開発競争が起こっている」とトト・ヴォルフはコメント。「ダウンフォースを見つけ、ドラッグを削っているし、もちろん、エンジンはとても非常に重要な部分であり、エンジンに多くのパワーを追加している」「我々は本当に野心的な目標を設定している。実際、6週間前に目標を高く設定し直した。他がうまくやっているという噂をいくつか耳にしたからね」トト・ヴォルフは、メルセデスは開発プランから予想していたゲインの割合に関してまだ一進一退を繰り返していると語る。「風洞で良い数週間を過ごしている」と語る、トト・ヴォルフだが、F1パワーユニットのプログラムに関してはスムーズに進んでいないと認める。「エンジン面では、新しいコンセプトはもう少しパフォーマンスを届けてくれると信じていたという点でちょっとした挫折があった。だが、うちのスタッフは全員が同じように非常に野心的であり、私は楽観視している」「全員がカードを見えるのはメルボルンで最初の予選セッションがスタートするときだということはわかっている」
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