メルセデスF1チームは、バルテリ・ボッタスと新たに1年契約を締結したことを発表。契約には2020年までの1年間のオプションも含まれている。メルセデスは7月20日(金)のF1ドイツGPのフリー走行直前にバルテリ・ボッタスのチーム残留を発表。前日にはルイス・ハミルトンとの契約更新も発表しており、2019年のメルセデスのドライバーラインナップが確定した。
バルテリ・ボッタスは、2016年末にワールドチャンピオンを獲得したニコ・ロズベルグの電撃引退を受け、2017年にウィリアムズからメルセデスに移籍。初年度に3勝を挙げてコンストラクターズ選手権を3位で終えている。昨年メルセデスはルイス・ハイルトンがワールドチャンピオンを獲得しており、バルテリ・ボッタスはメルセデスのライバルのフェラーリとの接戦を制して4年連続でコンストラクターズ選手権の獲得に大きく攻撃した。今シーズンもシーズン開幕から好調ぶりを見せていたバルテリ・ボッタスだが、F1アゼルバイジャンGPの残り3周でのパンクによるリタイアを始め、運に恵まれておらず、まだ勝利を挙げることはできていない。それでもバーレーン、中国、カナダでは予選でルイス・ハミルトンを上回っており、オーストリアでは自身5度目のポールポジイションを獲得。レースでは残念ながら、ハイドロリックの問題によってレースをリタイアしている。「2019年にメルセデスでレースができるのは素晴らしいニュースだし、ここホッケンハイムでそれを発表することができて嬉しく思う。メルセデスにとってのホームレースであるだけでなく、僕は2007年にシングルシーターで初勝利を挙げたサーキットでもあるからね」とバルテリ・ボッタスはコメント。「今年は冬の間に完全に準備を整えて、良い一歩を踏み出すことができた。まだもっと多くのポテンシャルがあると思っている。今年のレースではあまり運に恵まれていないけど、チームは僕のパフォーマンスをわかってくれているし、この契約は僕と僕のドライビングに対する素晴らしい信頼の証だ」「チームとの仕事を楽しんでいる。ルイスとチームメイトでいることもね。僕たちは良い関係を築いている。正直でストレートだし、常にメルセデスのために適切な結果を出すことを目指している」「今僕たちは激しい戦いのなかにいるし、将来がはっきりしたことは全員にとって良いことだ。チャンピオンシップ争いに完全に集中することができるからね。もちろん、僕の目標は高いレベルでのパフォーマンスを維持していくこと、そして、220年のプランを決定するときがきてもチームを悩ませないことだ」メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは「ホッケンハイムでのホームッレースに先立ち、バルテリのメルセデスとの契約を少なくとももう1シーズン延長し、2019年もドライバーラインナップが変わらないことを発表できたことを非常に嬉しく思っている」とコメント。「今シーズンのバルテリのパフォーマンスは素晴らしいものっだったし、もし我々のミスや彼の不運がなければ、彼は現時点でドライバーズ選手権をリードしていたかもしれない」「2019年にむけてバルテリを選択するという決断をしたのは、彼の疑いのないスピードと仕事倫理だけでなく、性格という面もあった。ルイスを含めたチームとの彼の関係は、まったく政治的なもののない、オープンで信頼できるものだ」「彼らは両方のチャンピオンシップで強力なライバルと戦っているときに必要な存在であり、チーム内の価値を反映している。チームにバルテリが残ることを嬉しく思っているし、彼と一緒により多くの成功を祝うのを楽しみにしている」バルテリ・ボッタスのメルセデス残留が確定したことで、2019年のトップ3チームの4つのピースが埋まったことになり、同時にダニエル・リカルドのメルセデス移籍の噂は終焉を迎えることになった。ダニエル・リカルドはメルセデスとフェラーリの移籍を視野に入れていたが、フェラーリはセバスチャン・ベッテルのチームメイトにキミ・ライコネン、もしくはシャルル・ルクレールを起用することが濃厚だとみられており、2019年はホンダと新たにパートナーシップを開始するレッドブルに残留することが予想されている。