メルセデス、そして、カスタマーチームのフォース・インディアとウィリアムズは、2018年のF1世界選手権 第7戦 カナダGPで2基目のF1パワーユニットを投入する。今年のエンジンレギュレーションでは、ドライバーは1シーズンにつき3基のエンジンしか使用することができず、エンジンメーカーはパワーユニットの耐久性を高めるというチャレンジに直面している。
メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは「カナダは2018年シーズンの3分の1の地点となる。6戦を終え、我々は12ヶ月前よりも両方のチャンピオンシップで強力なッポジションにいると見ることができる」とコメント。「だが、我々は毎週末、レースの優勝を賭けた我々自身とフェラーリ、レッドブルとのバトルがより激しくなっていることもわかっている。リラックスしている余裕はない」「今週末はメルセデスパワーの全マシンを含め、複数のチームが予定されている2基目のパワーユニットを投入してくると予想している。我々はできる限りはやくクルマにより多くのパフォーマンスをもたらせるように懸命にプッシュしている」「今年ここまでの全レースと同じように週末は接戦になるだろう。我々はそのチャレンジを楽しみにしている」モナコではダメージリミテーションの週末となったメルセデスだが、トト・ヴォルフはジル・ヴィルヌーヴ・サーキットはW09により適したサーキットだと考えている。特にルイス・ハミルトンは、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットを得意としている。2007年からカナダGPで6勝を上げており、2015年以降は負けていない。「モナコは我々にとってダメージリミテーションの週末だった。我々は3番目に速いマシンになると予想してあの場所に向かい、その通りになった」とトト・ヴォルフはコメント。「近年、メルセデスはモントリオールで好パフォーマンスを発揮している。それにルイスが最も成功を収めているサーキットのひとつでもある」「だが、過去のパフォーマンスが今年の成功をもたらすという保証はない。今週末トップに立ちたければ、我々はまだハイパーソフトを含めた全てのタイヤコンパウンドから最大限を引き出していく必要がある」「モントリオールはほぼいつもアクション満載なレースを提供する会場だ。比較的オーバーテイクしやすいサーキットであり、スピードも高い。クルマは限界まで追い込まれる」「同様にコンクリートウォールはミスを激しく罰するが、ドライバーは1発のマージンが非常に小さい予選でトラックの全てを使用するために自信をつける必要がある」