ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は、メルセデスはF1の将来についてフェラーリと“100%同調している”とのスタンスを明確にした。昨年、F1の新オーナーとなったリバティメディアは、様々な改革をF1にもたらしている。2020年末には現在のFOMとF1チームとの商業契約が期限を迎えることになり、将来のビジョンについて議論が進められている。
リバティメディアは、2021年のF1エンジンレギュレーションや分配金の制度を含め、既存の契約が終了するタイミングで大規模チームと小規模チームの力関係をより平等なものにしたいと考えているが、フェラーリはそれに猛反発しており、F1撤退も辞さないという強硬な姿勢をみせている。メルセデスの親会社であるダイムラーの会長を務めるディーター・ツェッチェは、自分自身とフェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長を“良い警官と悪い警官”だと表現し、交渉に向けたアプローチ方法は違うものの、メルセデスとフェラーリは同じスタンスだと述べた。「我々は良い警官と悪い警官だ。我々はコース上でお互いを狂ったように打ち負かし、コンマ1秒でもアドバンテージを得ようとしている。だが、同時に我々はF1の思考とF1の戦略的行動おについて100%同調している。我々は良い友人だ」とディーター・ツェッチェは Autocar にコメント。ディーター・ツェッチェは、メルセデスはF1で優位性を維持してはいるが、F1にコミットしていると語る。「我々はF1にとどまる考えだが、もちろん、プラットフォーム自体は有意義なものであり続けなければならないし、ポジティブに成長していかなければならない」メルセデスはその支配に対処するのではなく、ライバルとの戦いを望んでいるとディーター・ツェッチェは述べた。「最高の結果は最終戦で1ポイント差でチャンピオンシップに勝つことだと何度も言ってきた。昨シーズンの後半戦は私の声明は不確実だった!」「はっきりさせておきたいのは、我々は成功を望んでおり、プラットフォームの成功も望んでいるということだ。1チームが支配している状況は助けにはならない。我々にはもっと強力なライバルが必要であり、全員に新しいマシンを与えるルール変更が必要だ。ある意味、昨シーズンはそのような変化だったと言える」
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