メルセデスのF1責任者トト・ヴォルフは、F1オーストラリアGPの決勝でメルセデスの連勝を止めたセバスチャン・ベッテルのフェラーリがあまりに速かったと認めた。テストでの好調ぶりから優勝候補としてメルボルンに乗り込んだフェラーリだったが、予選まではメルセデスが速さを見せ、ルイス・ハミルトンが62回となるポールポジションを獲得していた。
ルイス・ハミルトンは、良いスタートを決めたが、グリップに苦労して第1スティントでセバスチャン・ベッテルを引き離すことができなかった。メルセデスは予定よりも早めにピットストップを実施。ルイス・ハミルトンはコース復帰後にトラフィックに阻まれたこともあり、ベッテルに逆転を許し、最終的には9秒の差をつけられてフィニッシュした。メルセデスの戦略がルイス・ハミルトンの勝利を犠牲にしたように見えたが、トト・ヴォルフは、フェラーリの方が速かく、勝利に値したと述べた。「フェラーリの方が速いクルマだった。セバスチャンはルイスのギアボックスに食らいつき、我々は全力でプッシュしていた。我々は引き離すことができなかった」「アンダーカットのリスクがあったし、我々はタイヤはもう持たないと考えた。そのような全てが我々をアンダーカットを避けためにピットに入れるという決断に導いた」「その後、マックス(フェルスタッペン)の後ろで復帰した。彼は自分のレースをしており、我々にレースを失わせた。我々はマックスがもっと早めにピットに入り、ルイスにフリーなエアーを残してくれることを期待していた。それは我々に反した変数だった」「振り返って、もっとうまくやれたと言うのであれば、確かにもっとうまくやれたかもしれない。それは勝つために十分だったか? 私にはわからない」「セバスチャンはどの段階でもアンダーカットを試みることができただろうし、同じことになっていたかもしれない。我々は、あのようなコンディションでのレース序盤でベースがなかった理由を理解し、そこから改善していく必要がある」トト・ヴォルフは、メルセデスは結果から学ぶし、F1では敗北が競争の重要な要素だと語った。「負けることもあれば、勝つこともある。過去3年間、我々は非常に幸運だった。その大部分で我々は勝ってきた。そして今、フェラーリが我々を倒したことを受け入れることが重要だ。我々はそれでより強くなるだろう」「我々は素晴らしいテストができなかったし、素晴らしい日曜日を過ごせなかった。だが、我々はもっと勝つためにあらゆる手段を尽くしていく」関連:【動画】 F1オーストラリアGP 決勝レース ハイライト