メルセデスへのバルテリ・ボッタス移籍の発表は、パディ・ロウとウィリアムズの契約待ちとなっているようだ。パディ・ロウは、メルセデスを離れてウィリアムズのチームプリンシパルに就任することを熱望しているとされ、それはニコ・ロズベルグの後任としてバルテリ・ボッタスを起用するためのメルセデスとウィリアムズとの間の複雑な交渉の一部だと考えられてる。
Auto Motor und Sport によると、現状、ウィリアムズとパディ・ロウとで契約の詳細が議論されており、全ての契約が署名されるまでバルテリ・ボッタスの起用は発表できないという。実際、パディ・ロウは、今年5月までメルセデスと契約しており、テクニカルディレクターとして留まるか、熱望しているウィリアムズの加入という選択肢がある。パディ・ロウは、F1でチームプリンシパルに就くという野心を持っていることが知られている。そして、ウィリアムズは、クレア・ウィリアムズがフランク・ウィリアムズの役割を引き継ぎ、パディ・ロウがチームプリンシパルに就くというオファーを出しているようだ。だが、ウィリアムズは、パット・シモンズが引退したことで、テクニカルディレクターのポジションを探しており、パディ・ロウはまずテクニカルディレクターに就任するとみられている。ウィリアムズに近い情報筋によると、ウィリアムズは、トロ・ロッソの技術代表であるジェームス・キーと合意、もしくは最終的な詰めを行っているという。ジェームス・キーは、レッドブルとの契約があるため、加入は2018年になるという。ジェームス・キーがテクニカルディレクターとしてウィリアムズに加入した後、パディ・ロウはチームプリンシパルの役割に就くという。ウィリアムズとパディ・ロウが条件について交渉している限り、バルテリ・ボッタスのメルセデス移籍は宙に浮いた状態にあるという。ウィリアムズは、5月ではなく、すぐにパディ・ロウが加入することを望んでいる。そして、メルセデスは両者が望みを叶える準備ができており、パディ・ロウとウィリアムズの契約が完了したという連絡を待っている状態だという。パディ・ロウのウィリアムズとの契約が確定次第、バルテリ・ボッタスのメルセデス移籍、フェリペ・マッサのウィリアムズ復帰、そして、パスカル・ウェーレインのザウバー移籍が雪崩式に決定していくことになるだろう。バルテリ・ボッタスは、昨年末にすでにメルセデスのファクトリーを訪れてシート合わせの準備をしたとされており、フェリペ・マッサはウィリアムズのためにフォーミュラEで確定していた契約を破棄したとされている。また、パスカル・ウェーレインはザウバー移籍で合意がなされていると報じられている。
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