メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、ニコ・ロズベルグの後任選定について“勇敢な決断”をする準備ができていると主張する。メルセデスは、ニコ・ロズベルグの突然に引退による“非常に大きな隙間”をクリスマス前までに埋められることを期待している。
そして、トト・ヴォルフは、後任候補の筆頭に挙げられているパスカル・ウェーリインとバルテリ・ボッタスを称賛した。「ニコの決断がかなり遅くになされたことで、少し妥協を強いられた状況にいるのは明からだ。3ヵ月前に知っていたら、利用できるより多くのオプションがあった」と トト・ヴォルフは Sky Sports F1 に述べた。「おそらく我々はニコが勇敢な決断をしたのと同じように勇敢な決断を下す必要があるだろう」トト・ヴォルフは、ドライバー獲得について“契約関係を尊重する”と頑なであり、“勇敢な決断”とは経験が少ないパスカル・ウェーレインの昇格を意味しているかもしれない。「我々は最少のミスでこれがチームの仕事だということを理解している最速のドライバーを必要としている」とトト・ヴォルフは付け加えた。また、2017年のシートが確定していないパスカル・ウェーレインは、今年マノーでのデビューシーズンでチーム唯一のポイントを獲得する目覚ましいパフォーマンスをみせた。パスカル・ウェーレインは今週メルセデスでF1を戦う“準備”はできていると主張。だが、トト・ヴォルフは「ドライバーはそのような意見を持っている必要がある」と述べた。メルセデスの候補に挙げられているパスカル・ウェーレインだが、同じメルセデスの育成ドライバーのエステバン・オコンにフォース・インディアのシートを取られている。「人生では予想とは異なる方向に事が進むことがある」とトト・ヴォルフはコメント。「パフォーマンスに関して、二人は過去に素晴らしいレースをしてきたし、マノーで堅実なパフォマンスを発揮した。彼らはF1に将来に相応しい」「したがって、私は彼らの二人を将来のスターと考えている」候補には、トト・ヴォルフがF1前からマネジメントを務めるバルテリ・ボッタスがいる。バルテリ・ボッタスは、11月にウィリアムズと新たな契約を結んでるが、デイモン・ヒルは、パスカル・ウェーレインとメルセデスのエンジンのディスカウントという“見返り”とともに、バルテリ・ボッタスを獲得する可能性があると考えている。「個人的な関係を置いておいて、彼は非常に好かれており、インテリジェンスがドライバーであり、非常に速い」とトト・ヴォルフはコメント。「だが、彼は今ウィリアムズいる。リードドライバーであり、ランス・ストロールとのコンビにおいて非常に重要だ。クレア(ウィリアムズ)と彼女のチームは彼を非常に信頼している」フェルナンド・アロンソも検討していると認めるトト・ヴォルフは、メルセデスの新ドライバーに求めるクオリティを概説した。「圧倒的なペースが重要だ。ミスは異なるトピックだ。ルイスとニコがミスや接触したのはごくわずかだった。レースの90%以上で我々は最大限のポイントを獲得することができたし、そこが考慮点だ」「ルイスにチャレンジし、チーム内のパフォーマンスを全体的に成長させられる圧倒的なペースだ。我々は稲妻のように速いドライバーを必要としている。ニコが長年にわたってやってきたのは、それらの3つの要素の組み合わせだ」「我々は哲学を変えるつもりはない。お互いにレースができる平等な機会をもった二人のドライバーを望んでいる。それがファン、そして、我々自身への義務だとおっもう。それが我々がレースに望んでいることだ」トト・ヴォルフは、ニコ・ロズベルグが引退を意志を伝えてきた際、“非常に感情的”だったと明かした。「彼は非常に速いドライバーであるだけでなく、ルイスをプッシュすることができたので、彼が離脱するのは非常に大きなギャップだ」「彼らはお互いにプッシュしていたし、それによって本当に良いパフォーマンスを発揮し、勝利という我々のゴールを達成することができた。ルイスが悪い日にニコは素晴らしいパフォーマンスを引き出すことができたし、逆もまたしかりだ」
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