ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンは、今シーズン初めにドライバーの担当メカニック数名を入れ替えたメルセデスの判断について意見が分かれていている。今年初め、メルセデスは2年連続でタイトルを獲得したルイス・ハミルトンのメカニックとニコ・ロズベルグのメカニックを何人か入れ替えた。
エンジニアリングチームに変化はなかったが、メカニックチームにはそれぞれ5名の新顔がいたとされる。アブダビでの最終決戦を前に2人は長い記者会見に臨んだ。ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンは、メカニックの件について意見を求められたが、ロズベルグは影響を否定する一方で、ハミルトンのはいずれ自伝を出した時には“興味深い話”を披露できると述べた。質問を聞いたルイス・ハミルトンはニコ・ロズベルグの方を向いて「これはぜひ、理由を聞かせてもらいたいね・・・」と笑顔で語った。ニコ・ロズベルグは、メルセデスは単純に優位な立場で3年目のシーズンを迎えるにあたって、団結を維持しようとしたのだろうと推測した。 「それに答える一番簡単な方法は、最近のチームスピリットを見ることだ」とニコ・ロズベルグはコメント。「僕たちは3年間、勝利とチャンピオンシップをかけて戦ってきた。チームはもうすっかりそれに慣れていたので、ガレージの両側で多少の分離が生じるというのもごく自然なことだと思う。チームの全体的なパフォーマンスを考えると良いことだ」「全体的なパフォーマンスのためには最高のチームスピリットが欲しい。みんなが同じ方向に進み、みんなで一致団結することが必要だ。だから、今年は少しローテーションすることにした。とても良いことだったことが証明されたと思う。僕たちのチームスピリットは今まで通り良かった。僕たちが素晴らしいチームなのは最近も証明されていると思う」 「みんなが一つにまとまっているし、チーム内の雰囲気は最高だ。だから、それは正しかった。もちろん、最初はあまり居心地がいいとは言えなかった。メカニックは近い存在だからね。それが変われば絆を築くのに少し時間がかかる。ルイスが以前ちょっと触れたようにね。でも、僕はチームの観点からそれが正しい行為だったと理解しているし、実際にうまくいった」 これに対し、やや納得いかない表情を浮かべていたルイス・ハミルトンだったが、自らの口で詳細を語ることはしなかった。返答を促されるとると、にっこり笑いながら「10年以内に僕の本を出すから買ってよ。そうすれば内情が全部わかる。面白い話になると思うよ」と述べた。ニコ・ロズベルグ vs ルイス・ハミルトン、2016 F1タイトル獲得の条件
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