メルセデスは、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが“取り扱うのが難しい”とするクラッチに関連する問題を改善するための一部としてレーシンググローブを改良した。ルイス・ハミルトンは、F1日本GPでもスタートで出遅れており、最終的に3位まで挽回したものの、ターン1までに2番手から8番手まで順位を落としている。
メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、クラッチ問題を解決する仕事はドライバーのグローブの縫い目を変えることにまで及んでいると述べた。「我々が彼らに与えているクラッチは完璧ではない」とトト・ヴォルフはコメント。「私がこのクラッチをドライブしたことはないので、分析したことしかお話できない。このクラッチを正しく操作するのは難しく、両ドライバーがこれに取り組んでグローブまで変えてみたものの、まだ解決していない」「これは、どう進行するか、そして、いかにリリースし、どう回転数を上げていくかに関する一つの側面でしかなく、全体は非常に複雑であり、すべてを正しくやり遂げてもランダムの要素がある。そして、すべてを正しくやること自体、クラッチにおいては簡単なことではない」ルイス・ハミルトンは、スタートで遅れた責任は自分になると認めているが、トト・ヴォルフは、ハミルトンがスタートしたグリッドのイン側に濡れたラインがあったことも要因だったと感じている。初回の評価としてはクラッチリリース、クラッチを放すときにうまく機能していないようだ。ただし、それではあまりに単純化しすぎている」とトト・ヴォルフはコメント「システムの展開は複雑であり、それが今日はうまく機能しなかった」「もちろん、濡れたラインは右側にいた全員にとって問題だった。リカルドもうまくスタートが切れず、ポジションを失ったのを目にしたと思う」「(乾いた側の)1-3-5のポジションが最初の数コーナーの後に前にいた。そこが問題だったし、残念なことだ」「前夜に雨が降った後、サーキットが乾かなかったのは奇妙だ」