メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、今年のタイトルを目指すと同時に、2017年にリソースを配分するという“大変な判断”に直面していると認める。2017年には大幅なレギュレーション変更が予定されており、タイヤ幅、リアウイング幅の拡大など、F1マシンのデザインは大きく変化する。
いくつかのチームはすでに2017年に焦点を移行することに決めているが、メルセデス、フェラーリ、レッドブルのような上位勢は、今年と2017年との間でリソースや財源を分けるという点で大きな問題を抱えることになる。「我々は、各部門でどれくらい2017年に移行したいかについて毎週評価している」とトト・ヴォルフはコメント。「すでに2017年に多くが行っているが、大変な判断だ」「いくつかのチームはとても早くに2016年の開発をストップしているし、クルマがサーキットを走った1/2月にストップしたチームさえいると思う」「序盤の学習曲線は非常に急なのでそれは利点だ。2〜3週間不足していれば、最後に大きな差が生じる可能性がある」「なので、そこが毎週我々自身に問う鍵となる問題だ」メルセデスは、今シーズン、3年連続でダブルタイトルを獲得するのは確実だとみられている。ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンへの直近のチャレンジャーはフェラーリのキミ・ライコネンだが、それぞれ62ポイントと61ポイント差をつけられている。コンストラクターズ選手権に関しては、メルセデスは、フェラーリに131ポイント差、レッドウルに137ポイント差をつけている。トト・ヴォルフは、スペインでの同士討ちで失ったポイントがあれば、2017年のリソース配分の決定はもっと楽になったかもしれないとジョークを交えて語った。「我々が失ったそれらの80ポイントがあれば良かったが、そうなれば退屈だろう」とトト・ヴォルフはコメント。ニコ・ロズベルグは、まだ現行マシンの開発レベルが、タイトル獲得の鍵になると感じている。「今後、どれくらいの開発がなされるかは面白くなりそうだ」とニコ・ロズベルグはコメント。「そこかの時点で、来年にもっと開発をしていくことになる」「誰がどれくらいもたらすか、誰が来年いリソースをつぎ込むかは、今後のレースが鍵になる」「現時点でそれが大きな要因だ」
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