2015年のエンジン凍結の解除に向けた話し合いが転換点を迎えたようだ。F1アメリカGPの週末、フェラーリ、レッドブル、ルノーが、エンジンホモロゲーションルールの緩和にメルセデスが同意するよう政治的な動きに出たと伝えられていた。だが、メルセデスのモータースポーツ責任者のトト・ヴォルフやニキ・ラウダは、それを“ナンセンス”や“不合理”だと一蹴。
メルセデスは、エンジンルールを緩和することによってコストが上昇するとし、また、そのような動きが新ルールでパフォーマンスを発揮するメルセデスを不当に攻撃するものだと考えている。だが、 La Repubblica は、メルセデスがエンジン凍結について“歩み寄ることに合意した”と報じた。現在のルールではマニュファクチャラーはエンジンの48%に手を入れることができるが、2015年シーズンの開始前に再び凍結される。 「エクレストンとFIAのプレッシャーのおかげで、ついにドイツ勢が屈服した」と同誌は伝えた。ただし、メルセデスが歩み寄りに合意したとはいえ、妥協案にはシュトゥットガルトにあるメルセデス本部の承認が必要だという。 フェラーリのチーム代表マルコ・マッティアッチは「土曜日のミーティングでメルセデスは歩み寄る意向があると述べた」とコメント。「しかし、この件が終わったとは感じていない。なぜなら、メルセデスは以前にその意欲を宣言しながらも心変わりしているのだから」だが、マルコ・マッティアッチは、メルセデスの非常勤会長であるニキ・ラウダが、少なくとも“皆を話し合いのテーブル”につけてくれたことに感謝を示した。 その他の報道では、エンジン凍結の解除によって2015年のエンジンデザインは来年の1月まで凍結されないことになると示唆されている。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「メルセデスは他の陣営が競争に加わるための機会を与える必要があることを受け入れた」と述べた。 「彼らは話し合いに加わったのであり、実際にまだ何かに合意したわけではない。しかし、とても建設的な話し合いがあった。ごく近い将来、我々はソリューションを見いだすと期待している」