メルセデスのトト・ヴォルフは、マクラーレンが2015年からのエンジンサプライヤーであるホンダにメルセデスのV6ターボエンジンに関する情報が流れる考えているようだ。マクラーレンは2015年のホンダとの提携に向けて準備を始めているが、メルセデスはマクラーレンに新技術の供給を行わなければならないという厄介な状況に直面している。
マクラーレンのエリック・ブーリエは、これまでにマクラーレンからホンダに向けて発信された情報量についての質問に「何もないよ!」と笑顔を見せつつ主張した。実際、同紙によると、メルセデスは、マクラーレンとメルセデスの最後の一年からホンダが学ぶのを防ぐため「あらゆる手段を用いている」と語っている。しかし、トト・ヴォルフは「私はマクラーレンが学んだことは許される範囲でホンダに伝わっていると確信している」と認め、マクラーレン独自のテレメーターでホンダのエンジニアが、トルクやパワー伝達、ドライバビリティに関する情報を確認するのは可能だと指摘する。「当然、クーリング、ハイドロリック、エレクトロニクスなどに必要なものも渡されるはずだ」2007年の“スパイゲート”騒動では巨額の罰金を科せられたマクラーレンだが、トト・ヴォルフは、メルセデスからホンダにパワーユニットに切り替えるにあたり、マクラーレンが許される範囲を守ると信じていると述べた。「明らかにされて良いことと、悪いことに関しては非常に明白な理解がある。現在のクライアントとしてのパートナーシップや守秘性をしっかり認識していると確信している」また、トト・ヴォルフは、手渡される情報によって2015年にF1復帰を果たすホンダの“不利”が解消されるとは思わないとも認め、「ホンダには当然デメリットがある。他の全員がすでに(V6を)一年経験した中でF1にやって来るのだからね」と強調した。同時に、トト・ヴォルフは、2015年はフェラーリとルノーもメルセデスに接近すると予想する。「我々のコンセプトは非常に複雑だが、トラック上で我々のエンジンが走るところを見れば彼らも情報を得られる。他社は確実に追いついてくるだろう。来年は自動的にフィールド全体が接近すると思う」
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