ロス・ブラウンは、パディ・ロウがメルセデスのチーム代表に就任した後、フェラーリに復帰するとの噂を否定した。フェラーリのテクニカルディレクターとして成功を収めたロス・ブラウンは、2007年にサバティカル休暇をとった後、ホンダでF1に復帰した。その後、ロス・ブラウンは、ブラウンGP、メルセデスでチーム代表を務めているが、マクラーレンから移籍したパディ・ロウが、次のチーム代表になるとみられている。
報道では、ロス・ブラウンが、最新の技術問題に苦しむフェラーリに復帰する可能性を報じていた。「まずなにより、フェラーリ復帰の可能性を検討したことはない」とロス・ブラウンは La Gazzetta dello Sport にコメント。「マラネロでは素晴らしい週刊を過ごしたし、来週フォルテ・デイ・マルミで休暇を過ごすほど、今でもイタリアをとても気に入っている」「だが、私はメルセデスにいることに満足しているし、我々は良い仕事をしていると言わなければならない」「パディ・ロウの到着によって状況は変っていない。チーム内の役割は異なっている」フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長は、公にフェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサに警告し、さらにチーム代表のステファノ・ドメニカリにもプレッシャーを与えている。ロス・ブラウンは、フェラーリは結束するべきだと助言する。「F1において、我々はプレッシャーに慣れている。特にトップの3〜4チームで働く我々のような人間はね」「全員が勝ちたいし、ドメニカリと同じように私も視線にさらされている」「だが、モータースポーツの成功の秘訣のひとつは安定性だ。メルセデスで我々は18カ月前にスタートした仕事のおかげで再び競争力をつけている」目下、ロス・ブラウンの焦点は、2013年のパッケージを開発し続けることと、大幅な規約変更が導入される2014年への準備との間でリソースを配分していくことにある。「2014年にうまく準備していくのは重要なことだ。だが、今年のタイトルを争うチャンスがあるのであれば、トライしない理由はない」「だが、それはかなり難しい。セバスチャンとレッドブルは非常に一貫性がある。彼らはほとんど重大なミスは犯さない」最後にロス・ブラウンは、メルセデスが今年勝利を狙える位置に上りつめたのは、テストゲート騒動によるものだとするルカ・ディ・モンテゼーモロの発言に反論した。「私に言えるのは、ハンガリーでは、我々がシルバーストンテストをすることができなかったため、これまで使ったことのないタイヤで勝ったということだけだ」「だが、ルカがどのような人物かはわかっているし、彼の怒りも理解できる」