パディ・ロウが、6月3日からメルセデスに加入し、技術的なエグゼクティブディレクターとして仕事を開始することが発表された。パディ・ロウは、今年2月にテクニカルディレクターを務めていたマクラーレンを離脱。マクラーレンは、ティム・ゴスを新たなテクニカルディレクターに任命していた。
パディ・ロウとマクラーレンとの契約は今シーズン末までとなっていたが、チーム間で合意に達し、当初予想されたよりも早めの移籍が実現した。パディ・ロウは、エグゼクティブディレクターに就任し、チーム代表のロス・ブラウン、メルセデスのモータースポーツ責任者トト・ヴォルフと密接に仕事をしていく。メルセデス移籍についてパディ・ロウは「非常に優秀で能力のある技術組織の一員になることに興奮している」とコメント。「すでにチームはおそらく2013年シーズンの最速のクルマを生産しているが、2014年の新しいレギュレーションに関する技術的なチャレンジはワークスメーカーが利用できる相乗効果を最大限に生かすチャンスを我々に与えてくれることになる」「そのチャレンジを本当に楽しみにしている。私はほぼ20年間にわたってメルセデスと密接に仕事をしてきた。会社のF1に対する驚くべきコミットメントを深く称賛している。数年先に一生に多くの成功を成し遂げることを楽しみにしている」ロス・ブラウンは「パディをチームに迎え入れ、一緒に仕事を始められることを嬉しく思う」とコメント。「彼はスポーツで優れた成功の記録をもっており、ピットレーンのどのライバルに対しても強みになるだろう」「全てのチームが今年と来年との重要なバランスに直面していることは秘密ではない」「しかし、新世代のマシン設計とパワーユニットの開発が進歩するので、2015年と2016年に大きな変化を目にするかどうかはさらにわからない」「そのような状況で結果を出すために、成功できるチームには深い強さが必要だ。パディの到着は我々の組織をさらに強化し、将来にむけて我々を力強いポジションに置いてくれるだろう」