ノルベルト・ハウグは、22年間務めたメルセデス・ベンツのモータースポーツ責任者を2012年末で退任する。ノルベルト・ハウグは、1990年からメルセデス・ベンツのモータースポーツ部門の責任者を務め、1994年にザウバーへのエンジン供給でのメルセデスのF1復帰、次いでマクラーレンのエンジンサプライヤーを担当した。
メルセデス・ベンツは、2010年にワールドチャンピオンを獲得したブラウンGPを買収して、フルコンストラクターとして復帰した。ノルベルト・ハウグの在職中、メルセデス・エンジンを使ったドライバーとチームは、87回のグランプリ優勝、6回のワールドタイトル優勝を果たした。ノルベルト・ハウグは「22年以上過ごした世界最高の自動車会社に感謝したい。その間、私は一瞬たりとも情熱を失ったことはなかった」と述べた。「私の活動すべてについて信頼と自由を与えてくれた取締役会には特に感謝したい」「1991年以来、我々は素晴らしい業績と勝利をあげてきた。これについては同僚全員に感謝したい」「残念ながら、2010年にF1ワークスチームを設立して以来、2012年の1勝しかできておらず、我々は自らの期待にも応えることができなかった」「しかし、我々は将来の成功に向けて正しい道を歩んできた。これから我々のチームとドライバーはその目標を達成するために全力を尽くしてくれるだろう」メルセデス・ベンツとダイムラーのディーター・ツェッチェCEOは、過去22年間のノルベルト・ハウグの貢献をたたえた。「ノルベルト・ハウグは、20年以上メルセデス・ベンツ・モータースポーツ・プログラムの顔だった」「私にとって、一時代にその名を刻みつけた人物だ。ハイライトはシルバーアローをF1に復帰させたことだ」「我が社の取締役会とモータースポーツファミリーを代表して、スリー・ポインテッド・スターに対する彼のたぐいまれなコミットメントを感謝したい」