マクラレーンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、フェルナンド・アロンソのインディ500参戦は、エンジンサプライヤーのホンダとマクラーレンとの関係にとって“非常に重要”なものだと語る。フェルナンド・アロンソは、F1モナコGPを欠場し、マクラーレン・ホンダの名前がつけられたアンドレッティ・オートスポーツのマシンでインディ500に参戦する。
フェルナンド・アロンソのインディ500参戦というプランは、マクラーレン・ホンダの壊滅的なシーズンスタートにとって生まれたと言っても過言ではない。フェルナンド・アロンソは、ホンダのF1パワーユニットの信頼性とパフォーマンス不足に不満を露わにしている。ホンダの散々な状況は、マクラーレンが2018年にメルセデスにパワーユニットを変更するとの噂を生んだが、マクラーレンはここ数週間でホンダとの契約を履行するとの発言を繰り返している。ザク・ブラウンは、インディ500にホンダのエンジンを積んだマシンでフェルナンド・アロンソが参戦するというニュースがポジティブに伝えられていることが、マクラーレンとホンダとの緊張関係を緩和することに役立っていると考えている。「とても重要だ」とザク・ブラウンはコメント。「もちろん、我々はF1で非常にチャレンジングな時間を過ごしているし、それがマクラーレンとホンダのパートナーシップについて多くの疑問に導いている。パートナーシップはより強くなっているし、我々はこれがマクラーレン、ホンダ、そして、アロンソが1つのグループであり、我々がお互いにコミットし、勝利にコミットしていることを示す良い方法だと感じた。ホンダがインディカーであのような競争的なプラットフォームを有しているのは素晴らしいことだ」「それは我々が団結していることを示すことに役立つ。だが、もちろん、我々はホンダの状況にフラストレーションを抱えている。応急処置はなさそうだし、スペインやモナコ、もっと言えばシーズン中盤までの大きな進歩は期待いていない。我々がお互いにコミットしていることを世界に伝えることが重要だった。我々はそれについて多くの質問を受けていたからね」5月3日(水)にインディアナポリスで行われたフェルナンド・アロンソのインディカー初テストはFacebookとYouTubeで全世界に配信され、200万人以上のアクセスを記録した。ザク・ブラウンは、フェルナンド・アロンソのインディ500参戦はファンの想像力を虜にし続けていくと考えている。「そのような露出が生み出されたことには驚いていないし、全てを準備するための期間がいかに短かったかを考えれば、マクラーレン・ホンダ、インディカー、そして、アンドレッティとの間のここまでのコラボレーションがいかに迅速でシームレスであるかについてとても嬉しく思っている。ここまではすべてが驚くほどスムーズに進んでいる。テストでの天候を含めてね」「全てがスムーズに進んでいることは、3つの組織の信頼関係だと思っている。実際、4週間の準備作業は1年間かけて準備してきたように感じている。インディカーがテストで行ったことは素晴らしかった。デジタルとソーシャルメディアの力だ。他のレーシングシリーズもインディカーの今回のやり方から学ぶことができると思う。ファンのエンゲージメントはとてつもないレベルだった。テストとそれによって得た露出さは嬉しい驚きだった」