マクラーレンは今週末のF1ベルギーGPで、メルセデス製の最新仕様パワーユニット(PU)を初めて実戦投入する。あわせて新型リアウイングも持ち込み、金曜日のフリー走行で評価を行う予定だ。最新PUはすでにワークスチームのメルセデスがオーストリアGPで導入しており、翌戦イギリスGPではカスタマーチームのアルピーヌとウィリアムズも使用を開始していた。
マクラーレンは既存PUの使用可能距離を優先したため導入を見送っていたが、ベルギーGPからようやく最新仕様へ切り替える。2戦遅れで最新仕様PUを投入マクラーレンはスパ・フランコルシャンでランド・ノリス、オスカー・ピアストリの両マシンに最新仕様のメルセデス製PUを搭載する。このPUはオーストリアGPでジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリのワークスマシンに初投入されたもので、信頼性向上を目的とした複数の改良が施されている。その後、イギリスGPではアルピーヌとウィリアムズも新仕様へ移行したが、マクラーレンだけは従来仕様を継続していた。その背景には、2026年シーズン序盤から相次いだ信頼性トラブルがある。マクラーレンはすでに複数のPUコンポーネントを交換しており、既存ユニットの使用距離を最大限活用する判断を下していた。開幕戦以降はバッテリー関連の異なるトラブルも発生しており、中国GPではランド・ノリスとオスカー・ピアストリの両者がスタートできない事態にも見舞われていた。新型リアウイングもスパで実戦評価ベルギーGPではPUだけでなく、新型リアウイングも投入される。このアップグレードは開発計画の一環として準備が進められてきたもので、金曜日のフリー走行で性能評価が行われる予定だ。マクラーレンは前戦オーストリアGPでも回転式フラップを採用した独自仕様の「マカレナ」リアウイングを持ち込んでいたが、最終的には実走テストを見送っていた。今回のリアウイングは、その後の開発を反映した新たな仕様となる。マクラーレンの応用エンジニアリング部門テクニカルディレクターを務めるニール・ホールディは、今回のアップグレードについて次のように説明した。「エネルギーマネジメントが非常に厳しい週末になることを踏まえ、広範囲なシミュレーションを行い、十分な準備を進めてきました」「開発ロードマップの一環として準備してきた新しいリアウイングをスパへ持ち込みます」「このアップデートによってマシンのパフォーマンスが少し向上すると考えています。ただ、純粋な競争力という面で厳しいレースとなったイギリスGPを踏まえると、この週末も簡単な戦いにはならないでしょう。そのため競争力が劇的に変わることは期待していません」本命はハンガリーGPの大型アップデートマクラーレンは今回のPUとリアウイングの投入に続き、次戦ハンガリーGPでは「重要な(significant)」アップグレードパッケージを投入する計画を明らかにしている。チームは2026年マシンの当初コンセプトを見直し、開発方針を修正していることも認めており、ハンガリーGPが本格的な巻き返しに向けた重要な転換点となる可能性がある。ベルギーGPでは最新仕様PUによる信頼性向上に加え、新型リアウイングがどこまでパフォーマンス改善につながるかが注目される。ただしチーム自身は大幅な競争力向上は見込んでおらず、本命は翌戦ハンガリーGPで投入される大型アップグレードという位置付けになりそうだ。
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