マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマシンが、2025年F1ラスベガスGP後の車検で「プランク(スキッドブロック)の摩耗が規定値を下回った疑い」により、FIAスチュワードに召喚されたことが分かった。2台ともリア側のスキッドブロック厚が規定値を満たしていないとされ、事実であれば“失格”が適用されるのが通常のケースとなる。ノリスは決勝2位、ピアストリは4位でフィニッシュしており、上位陣に影響が及ぶ可能性が出てきた。
問題の対象となった2025年F1技術規則「3.5.9 e)」が示す基準を。同条項では、プランクの厚さは新品時で10mm ± 0.2mmでなければならず、摩耗後でも最低9mmを下回ることは許されないとしている。召喚の背景:表彰台に影響する重大案件今回の疑いが事実と認定されれば、今年すでに5件目・6件目の失格処分となる。しかし、今回のように表彰台に関わる案件は極めて異例。ノリスはラスベガスでマックス・フェルスタッペンに次ぐ2位、ピアストリは4位でポイントを大きく積み上げた。記事では過去の例にも触れ、2024年ベルギーGPでジョージ・ラッセルが車重不足により優勝を剥奪されたケースや、前年の2023年アメリカGPでルイス・ハミルトンのスキッドブロック摩耗による失格など、重大な順位変動を招いた実例を紹介している。また、今季序盤の上海でルクレール、ガスリーが“重量1kg不足”、 Bahrain ではニコ・ヒュルケンベルグが“リアスキッドブロック摩耗”で失格となったケースも挙げ、近年のF1は車検基準が一層厳格化されていることが示唆されている。スチュワード判断待ち、結果次第でランキングにも影響必至ノリスは現在、ドライバーズタイトル争いの中心にいる状況で、仮に失格となればランキングの行方に大きな波紋が広がる。ピアストリも同様に大量ポイントの剥奪となり、タイトル争いとチーム間の力学に影響を与えかねない。FIAスチュワードの最終判断はまだ示されていないが、決定次第でラスベガスGPの最終結果が大きく書き換わる可能性がある重大局面を迎えている。
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