マクラーレンF1チームは、パト・オワードが2024年F1シーズンのチームのリザーブドライバーに加わることを発表した。メキシコ出身のオワードは、アロー・マクラーレンのインディカープログラムでフルタイムのドライバーを務める傍ら、リザーブドライバーとしての仕事もこなすことになる。
2020年にマクラーレンのインディカープロジェクトに参加したオワードは、アブダビで行われた2021年の若手ドライバーテストでの走行を含め、すでに2021年型MCL35Mで何度か出走している。2022年にはヤス・マリーナ・サーキットでフリープラクティスデビューを果たしたオワードは、今週末のアブダブフランプルのFP1ではランド・ノリスに代わって同じ役割を果たし、ポストシーズンテストではドライバー育成プログラムの一環としてMCL60での走行を予定している。今年のインディカー選手権を4位で終えた24歳のオワードは、スーパーライセンスを取得する資格を得た。マクラーレンのF1チーム代表を務めるアンドレア・ステラは「マクラーレンF1チームは、パト・オワードを2024年シーズンのリザーブドライバーに迎えることをうれしく思っている」と語った。「パトはNTTインディカーシリーズで印象的なシーズンを過ごし、ドライバー育成テストでも好成績を収めてきた。FIAスーパーライセンスの資格を得た今、次のステップに進むのは自然なことだと感じた」「カレンダーが膨大なので、必要に応じて要請できるドライバーを幅広く確保しておくことが賢明だ。我々は彼がこの新しい役割で進歩するのを見るのを楽しみにしている」オワードは「マクラーレン・レーシング・ファミリーの中でこの新しい役割を担うことになり、ワクワクしている。以前フリー走行でドライブしたり、テストに参加したりと、F1チームとは多くの時間を過ごしてきた」と語った。「いつもF1マシンに飛び込む日は決して悪い日ではないと言い続けてきたし、アロー・マクラーレンでのドライビングと並行して、来年のリザーブドライバーに加わることを楽しみにしている。この素晴らしい機会を与えてくれたアンドレアとザク(ブラウン/マクラーレン・レーシングCEO)に感謝している」。先週、オワードはカリフォルニアのソノマ・レースウェイで開催されたヴィンテージ・イベント『ヴェロシティ・インヴィショナル』でルイス・ハミルトンの2008年チャンピオンマシンであるマクラーレンMP4-23をドライブした。マクラーレンF1チームは、2024年のもう1名のリザーブドライバーとして平川亮を起用することをすでに発表している。