マクラーレンは、2008年F1第3戦バーレーンGP決勝レースで、ヘイキ・コバラインエンは5位、ルイス・ハミルトンは13位だった。ルイス・ハミルトンはスタートで大失敗し、大きく順位をさげた。その後、フェルナンド・アロンソ(ルノー)に後ろから衝突、フロントウィングを破損し、ピットインを余儀なくされ、その後は終始、後方でのレースでノーポントに終わった。コバライネンは予選と同じ5番手で完走し、ポイントを獲得した。
ヘイキ・コバライネン (5位)「非常にタフなレースだった。スタートよく飛び出して、第2コーナーでキミ(ライコネン)をパスすることができたが、第4コーナーでブレーキングポイントを外してしまい、逆転を許した。第8コーナーでも深く入りすぎた結果、フロントタイヤにフラットスポットができた。おかげでひどいバイブレーションに見舞われることになった。振動があまりに激しくて、何かがマシンから落下しはしまいかと心配だった。第2スティントでは状況が好転し、プライムタイヤに交換した第3スティントでも最後までマシンは素晴らしかった。今日は5位が精一杯だったと思う。厳しい状況の中でもポイントを獲得することができた。チームに貢献できるようこれからも全力を尽くす。ヨーロッパラウンドまでにハードワークを続けて、マシンパフォーマンスをさらに高めたい」ルイス・ハミルトン (13位)「非常にガッカリしている。第一に非難されるべきは自分だと思う。チームに申し訳ないことをしてしまった。今週末は、金曜日のアクシデントで躓いてしまったが、しっかりと前を見据えて次のレースで復活したい。スタートでは、スイッチを押すタイミングが遅れて、適切なエンジン・セットアップが選択できず、アンチストールが介入してしまった。大きく順位を落としたが、まだあの時点では順位回復も可能だった。その後、フェルナンド(アロンソ)の背後で僕が右に動いたら、彼も右に動いて追突してしまった。純粋なレーシングアクシデントだと思う。上位陣と互角に渡り合えるスピードはあると思うので、自信を失ってはいない。F1デビュー以来、いい走りが続いていたので、いつか不調になるのは半ば必然だったのだろう。だが、チャンピオンシップはまだ長い。是非ともタイトルを獲得したい」ロン・デニス「1ストップ戦略を採ったチーム以外、ほとんどのチームが同一のタイヤ戦略を採用していた。フェルナンドと絡んだ後、ルイスの戦略を1ストップに変更した。ヘイキはアンダーステアに悩まされていたが、システマティックなアプローチによってこれを解消した結果、終盤にファステストをマークしてくれた。ルイスはスタートが悪く、さらにフェルナンドと絡んでしまい、マシンに大きなダメージを受け、必然的にペースを乱すことになった。そこで、次戦バルセロナに備えて、エンジンをセーブすることにした。ウォキング、ブリックスワース、シュツットガルトの各ファクトリーでハードワークを継続し、ヨーロッパラウンド緒戦に備える」ノルベルト・ハウグ「忘れたい1日とは、こういう日を言うのだろう。スタートでルイスが7つもポジションを落とし、さらにフロントウィングを失った。その結果、技術的ハンディキャップを負ってしまい、入賞が事実上不可能となった。ヘイキは、終盤に限って、相応のスピードで走行することができた。今日の状況では、おそらく5位が精一杯だろう。ドライバー部門の差は5ポイントにすぎず、さらにコンストラクター部門ではたった2ポイントでしかない。今日は1-2フィニッシュをマークしたフェラーリと、選手権首位に立ったBMWザウバーに祝福の意を表したい。今後は、3週間後のバルセロナで開催されるヨーロッパラウンド緒戦に集中し、首位に立てるようさらに努力を重ねるつもりでいる」
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