マクラーレンF1は、2021年F1マシン『MCL35M』でブルース・マクラーレン時代の歴史的なオレンジ×ホワイトのカラーリングを纏うかもしれないと噂になっている。2017年、ロン・デニスを解任したマクラーレンは、シルバーから歴史的なオレンジにカラーリングを変更。シャシー名称も「MP4」から「MCL」に変更し、翌年にはマクラーレンの重要なカラーリングである“パパイヤオレンジ”を復活させた。
ここ数週間、マクラーレンは新車MCL35Mの新しいカラーリングについて多くのヒントを与えている。2月15日に発表されるMCL35Mの最大の変化はもちろんメルセデスのF1エンジンであり、これまでのところ、写真の色はオレンジ&ブルーのカラーリングを暗示しているように見える。オレンジと白は、1968年にブルース・マクラーレン、デニー・ハルム、ダン・ガーニーがステアリングを握ったマクラーレン M7Aのカラーリング。最近ではフェラーリがレトロなカラーリングを復活させるなど、リバイバルがブームとなっており、マクラーレンもそれに続くかもしれない。 この投稿をInstagramで見る McLaren(@mclaren)がシェアした投稿 マクラーレン:オレンジの歴史マクラーレンが初めてパパイヤオレンジを採用したのは1968年。創業者のブルース・マクラーレンが慣習を破って決定した。当時のグランプリでは、英国はグリーン、フランスはブルー、イタリアはロッソコルサ、ドイツはホワイトなど、各チームがマシンにそれぞれの国のナショナルカラーを施していた。マクラーレンはイギリス国籍のチームだが、ブルース・マクラーレンは彼のチーム『ブルース・マクラーレン・モーターレーシング』を目立たせるために母国ニュージーランドのナショナルカラーであるオレンジで参戦することを決断。スポンサーロゴなどはダークブルーで掲載されていた。オレンジにカラーリングされたマクラーレン M7Aは、1968年ベルギーGPでマクラーレンチームにとってF1での初勝利を記録した。このレースでブルース・マクラーレンは、自身の名を冠した車両で勝利を挙げたF1GP史上2人目のドライバーになった。1969年には同じパパイヤオレンジを纏ったマクラーレン M8Bでブルース・マクラーレンはシリーズチャンピオンを獲得している。1974年のインディ500ではマクラーレン M16でマクラーレンチームとして初優勝を遂げている。