マクラーレンは、2021年のF1世界選手権を戦うマシン『MCL35M』を2月15日(月)に発表すると明らかにした。2020年までルノーのF1エンジンを搭載していたマクラーレンだが、2019年9月にメルセデスとのF1エンジン契約を締結。本来ならば、この契約がスタートする2021年には次世代の新しいF1マシンが導入される予定だった。
しかし、新型コロナウイルスのパンデミックによって新F1レギュレーションの導入は1年延期となり、2021年は昨年のシャシーが持ち越されることになた。その結果、エンジニアは2021年にも持ち越されるMCL35のシャシーへのメルセデス製F1パワーユニットの統合を進めることを余儀なくされ、マシンには連番のMCL36ではなく、Modify(改)もしくはMercedesを表すMが追加荒れた『MCL35M』の名前が与えられた。1月27日(水)にマクラーレンは『MCL35M』でメルセデスのF1エンジンを初始動。これは新車の過程で重要なプロセスとなる。翌日、マクラーレンは『MCL35M』を英国時間2月15日(月)の19時(日本時間28時)に世界初公開することを発表。先に発表会の日時を発表していたアルファロメオよりも1週間早くマシンを世に出すことになった。公開された告知画像では、伝統のパパイヤオレンジとブルーのカラーリングを継続して採用することが示唆された。マクラーレン MCL35Mは、名前の通り2020年マシン『MCL35』をメルセデスのF1エンジン用に改良したものとなるが、マクラーレンのプロダクションディレクターを務める事実上の新車になると語っている。「他のすべてのチームが昨年から今年にかけてマシンの大部分を引き継ぐが、メルセデスのF1パワーユニットへの切り替えによって、それは我々には当てはまらない」とピアス・シンは語った。「それは大きな変化をもたらし、事実上、我々は新しい車を製造してきた。MCL35Mの新しいパーツの数は、MCL35を製造したときとほぼ同じだ」「シャシーの後部とエンジン周辺のギアボックスのベルハウジングは、新しいパワーユニットに適応するために大幅に変更された」「パワーユニットを変更すると、マシンのアーキテクチャとすべてのパッケージ方法が大幅に変わるため、すべての電気ハーネスとコントロールボックスに加えて、冷却レイアウト全体とすべての配管(流体または空気用)が変更された」「コスト上限が導入され、キャリーオーバーにはいくつかの重要な要素がある。FIAは、今年のコスト上限の範囲外であるトランジショナルキャリーオーバー(TCO)コンポーネントのリストを作成した。これらは昨年のマシンで実行された場合に2021年に使用できるパーツだ」「ギアボックスの内部や一部のサスペンションコンポーネントなど、可能な限り持ち越すことができるように、これらのTCO規制を最大限に推進した。したがって、2021年の予算の一部を設計と製造に使用する必要はなかった」マクラーレンは、2021年にフェラーリに移籍したカルロス・サインツの後任としてルノーからダニエル・リカルドを獲得。ランド・ノリスとチームを組む。 この投稿をInstagramで見る McLaren(@mclaren)がシェアした投稿