マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、2021年の予算上限にF1ドライバーの給与も含めるべきだったと考えている。2021年のF1世界選手権からF1史上初めて財政規制が導入され、各チームは1シーズンあたり1億7500万ドルを超える支出は禁止される。仮にそれを破った場合にはチャンピオンシップからの除外という厳しい裁定も示唆されている。
しかし、予算上限にはF1ドライバーの給与、マーケティング費用、パワーユニット開発コストなどは含まれない。「予算上限に関係なく、ドライバーの給与は予算上限に含められるべきだったと思う」とザク・ブラウンは語る。「そうすることで、チームがどこにお金を使いたいかを決定することを強制することになると思う」「ドライバーが最大の違いを生み出せると感じているならば、最大の価値をどこで得られるかを把握するようチームにプレッシャーをかけると思う」「給与を自動的に引き下げることはできないだろうが、チームはお金を使う場所についてより多くの決定を下すことを余儀なくされるだろう」ザク・ブラウンは、予算上限をもっと低くした方がチャンピオンシップ全体にとってより有益であるとは考えているものの、適切な妥協点が見つかったと語る。「理想的な数値は1億5,000万ドル+もっと少ない除外だ。現在、1億7500万ドル+より多くの除外が追加されている」「2018年にバーレーン2で発表されたものは、同じレース結果を生み出すのにより良い金融モデルであり、おそらくフィールドをさらに密集させるにするためにより良いレース結果を生んだと思う」「株主には利益を提供したいものだ。そして、我々が予算上限で運営して予算が少なければ、それはより良い利益を提供できるだろう」「しかし、妥協はある。より多くの金額を費やしている人たちは、明らかにもっと高くしたかったはずだ」