マクラーレンは、インディカーチームのドライバーであるパトリシオ・オワードとオリバー・アスキューにF1テストの機会を与える可能性があると語る。マクラーレンは、2020年にシュミット・ピーターソン・モータースポーツと提携して『アロー・マクラーレンSP』としてインディカー・シリーズにフル参戦する。
先週、マクラーレンは、元レッドブルのジュニアドライバーであるパトリシオ・オワードと2019年のインディ・ライツのチャンピオンであるオリバー・アスキューを起用することを発表。来年のインディカーのグリッドで最年少のドライバーラインナップとなる。だが、二人はF1にもクロスオーバーする可能性があり、CEOを務めるザク・ブラウンは将来、彼らが何度かF1での走行を行う可能性があることを認める。「F1とインディカーは別々のプロジェクトではあるが、商業的にお互いを補完し合っている」とザク・ブラウンはコメント。「2020年に契約している若手ドライバーはいないので、ルーキーテストでF1カーの一台にインディカーのドライバーの一人が乗っても驚くことはないだろう」今季、マクラーレンはF2ドライバーのセルジオ・セッテ・カマラを開発ドライバーとして起用し、今年初めてのインシーズンテストを担当させた。だが、マクラーレンはブラジルの石油会社であるペトロブラスとの契約終了を発表。ザク・ブラウンのコメントから、ペトロブラスと関係の深かったセルジオ・セッテ・カマラはマクラーレンを離れることになるだろう。今週、パトリシオ・オワードとオリバー・アスキューは、セブリングで行われたインディカーのエアロスクリーンのテストでマクラーレンのマシンを走らせた。二人の起用によって長年シミュット・ピーターソン・モータースポーツのドライバーを務めてきたジェームス・ヒンチクリフがシートを失うことなった。ザク・ブラウンは、ファンからの反発に同情しているが、新しいドライバーペアを温かく歓迎されることを望んでいると語る。「不満を抱いているジェームのファンがいることはわかって決断を下した。だが、過去2年のインディ・ライツのチャンピオンによる最年少ドライバーラインナップを見ることに興奮している人々もたくさんいることはわかっている」とザク・ブラウンはコメント。「多くの人々がセントピーターズバーグでのパフォーマンスを見て非常に興奮すると思う。最終的に我々はチームにとって最善のことをしなければならない。それは必ずしも最も人気のある決定になるわけではない」「私にとって最も重要なことは、全員がオリバーとパトを受け入れてくれることを望んでいる。私が見たファンのリアクションのなかには失望しているファンもいたが、同様にドライバーラインアップに多くの興奮もあった」