マクラーレンのF1チーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、ジェームス・キーが指揮をとる2020年F1マシン『MCL35』は完全に新しいデザインではなく、今季マシンの進化型になると語る。過去数年間低迷していたマクラーレンだが、今季マシン『MCL34』は明確な前進を果たしており、シーズン前半戦を終えてマクラーレンはコンストラクターズ選手権で“ベスト・オブ・ザ・レスト”となる4番手につけている。
今年、トロロッソからマクラーレンにテクニカルディレクターとして移籍したジェームス・キーにとってMCL35は設計に携わる最初のマシンとなる。だが、アンドレス・ザドルは、来季にむけてデザインの方向性を完全に変えるのは間違いだと語る。「もちろん、MCL35はジェームス・キーのリーダーシップの下で最初のマシンとなるが、テクニカルレギュレーションは同じままであるため、来年は我々にとって、革命というよりも進化になると思う」とアンドレアス・ザイドルは言った。「我々はこのクルマでこれまで多くのことを学んできた。我々は弱点が何であるかを把握している。当然ながら、それは来年に向けて対処したい部分だ」アンドレアス・ザイドルは、2019年のマシンが現在進めている開発計画に基づいて、根本的な結果を理解しようとしていた12か月前とは対照的にさらなる進歩を果たすことを期待していると語る。「マシンパフォーマンスの次のステップに関しては、かなり久しぶりに今回は通常のタイミングで開始している」とアンドレアス・ザイドルはコメント。「来年のクルマの最初のコンセプトフェーズは冬季テストの直後に開始した。それは前年とは異なる。その事実だけでなく、今では明確なテクニカルディレクターを配置できたことで、多くの希望を得ることができ、次のステップに進むことができると楽観している」「まだ現実的である必要がある。何度か言ったように、魔法はなく、トップとのギャップはまだ大きいが、来年の目的は間違いなくその間に入り込むことだ」