元F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグは、マクラーレンにおけるカルロス・サインツとランド・ノリスの友好な関係は長くは続かないと予想している。今年、マクラーレンでのペアを組むことになったカルロス・サインツとランド・ノリスは、コース外でも良い関係にあり、マクラーレンの成績改善に大きく貢献している。
ランド・ノリスは「テレビの前ではチームメイト同士が笑い合っていても、人目がなくなると憎しみ合っていると思われているかもしれない」とランド・ノリスは Reuters に語った。「でも、それはすべて嘘だ。僕たちは良い友人同士だと思っている。仲が良いし、一緒に楽しんでいる」「彼がいつも僕と同じように思っているかどうかはわからないけど、僕としては間違いなくチームメイトとの時間の99パーセントを楽しんでいる」カルロス・サインツも、自分より若いチームメイトとの関係はマクラーレンのポジティブな雰囲気に一役買っており、チームにとってプラスに働いていると考えている。「コース外で利己的なタイプのチームメイトになることに意味はないと思う」とカルロス・サインツは語る。「マクラーレンが乗り越えようとしているこの期間に誰かが利己的になり始めたらチームのためにはならない。現在のチームには、雰囲気、ポジティブな姿勢、勢い、モチベーションなどすべてが揃っている」「ランドと僕がチームがトップに返り咲くまで友情を保っていることを願っているし、それが自分たち自身のためになるのだと自覚していると思う。どうなるか見てみよう」しかし、ニコ・ロズベルグは、マクラーレン内でのカルロス・サインツとランド・・ノリスの仲間意識が続くとは確信していない。ニコ・ロズベルグはF1キャリアでミハエル・シューマッハとルイス・ハミルトンとチームメイトだった経験があるが、マクラーレンがグリッド上で順位を上げ、利害関係が変われば、緊張関係が生じることになると考えている。「彼らは10位を争ってレースをしている。もし、彼らがワールドチャンピオンの座かけてレースすることになれば、状況は急速に変化するだろう。予告しておく」とニコ・ロズベルグは主張。実際、ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンの友情は、タイトル争いのプレッシャーのなかで崩壊している。「友人にはなれない。友人でいられるのは明確にナンバー1とナンバー2が決まっているときだけだ」とニコ・ロズベルグは語る。「お互いを倒そうとしているドライバー同士が友人でいるなど不可能だ。エゴが強くなるし、チーム内での政治的な動きがとても大きくなる。ワールドチャンピオンを戦っていると多くのことが絡んでくるし、残念ながら、そうしたことが友情よりも重要になってしまう」