マクラーレンのF1チーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、F1が変化することがない限り、タイトル獲得を目指すことはできないだろうと語る。ポルシェのLMP1チーム代表として成功を収めたアンドレアス・ザイドルは、今年5月にマクラーレンに加入。CEOを務めるザク・ブラウンの元、F1チームの全権を任されている。
ホンダF1とのパートナーシップを含めて過去4年間で低迷したマクラーレンだが、今年は印象的なパフォーマンスを見せており、特にアンドレアス・ザイドルが加入してからは堅実なレースを続けている。アンドレアス・ザイドルは、マクラーレンでの最初の仕事は現在のポテンシャルを最大化することだと語った。「我々には3つの大規模チームの予算はないかもいれないが、相当なものだ」とアンドレアス・ザイドルは語る。「組織として、我々は本来あるべき水準には達していない」アンドレアス・ザイドルは、2009年にBMWで働いていた頃と比較して気付いた大きな変化は、F1予算が“急増”していることだと語る。「ファンとしてF1を見続けてきたし、そこは何も失われていないと思う。今でも素晴らしいプラットフォームだ。その点で言えば、2009年に私が去った頃から変わっていはない」とアンドレアス・ザイドルは語る。「唯一の違いは予算が急増したことだ。3つのトップチームと残りのチームとの差はもはや持続可能なものではない」「現在、我々のようなチームが競争力をつけるには、自分たちの存在を危うくするほどの資金を投資しなければならないだろう」したがって、アンドレアス・ザイドルは、リバティメディアが導入を推進している予算制限を強く支持していると語る。「すべての競技者にそれぞれ課題があることはわかっているが、我々には強力なガバナンスが必要だ」とアンドレアス・ザイドルは語る。「2021年のF1レギュレーションはスポーツの将来にとってかなり重要なものとなるだろう」