マクラーレンF1チームの新たなチームプリンシパルに就任したアンドレアス・ザイドルは、自分の加入が2019年のマクラーレンの復調の鍵であるとの見方を否定した。ポルシェのLMP1チームの代表として大成功を収めたアンドレアス・ザイドルは、5月1日からマクラーレンに加入。CEOを務めるザク・ブラウンの元、F1チームの全権を任されている。
それ以前のマクラーレンは、ホンダとの悲劇的な3シーズンを経て、ルノーにエンジンを変更しても低迷から抜け出せず、フェルナンド・アロンソのF1キャリアが終焉を迎えた。だが、今年は印象的なパフォーマンスを見せており、特にアンドレアス・ザイドルが加入してからは堅実なレースを続けている。そのため、アンドレアス・ザイドルの加入がマクラーレンを救ったとの見方が多い。だが、アンドレアス・ザイドルは「まったくそんなことはない」と Auto Bild にコメント。「ザク・ブラウンは、昨年の構造変革を通して、すでに現在起こっていることを始めていた」「私に関しては、チーフデザイナーのジェームス・キーと同様にまだ学習段階にある。マクラーレンのような大規模な組織に関与するには時間がかかる」「だが、新しい風洞の建設が承認されたことは重要なことだ」アンドレアス・ザイドルは、マクラーレンは2019年に順調に推移しているが、チームノパフォーマンスをさらに向上させることに力を注いでいると語る。「今、私にとって重要なのは明確なビジョンを作り出すことだ。だが、私がすでに経験しているのは、我々が持っている機会、人材、予選に対して、十分にうまくやれていなかったということだ。その原因を解明する時が来たのだ」アンドレアス・ザイドルは、10年間他のカテゴリーを経て、F1に戻ってきたことを嬉しく思っていると語る。「私にとって機会があればF1に戻りたいことは常に明確なことだった」とアンドレアス・ザイドルは語る。「マクラーレンのような伝統的なチームで完全な自由を与えられることはかなりのモチベーションになっている」