マクラーレンのチームプリンシパルを務めるアンドレアス・ザイドルは、今季の復調は2018年にドライバーを務めたフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンの働きによるものだと称賛した。ここ数年、不振を続けていたマクラーレンだが、今季は第9戦F1オーストリアGPでダブル入賞を果たすなど復調し、コンストラクターズ選手権で4位につけている。
アンドレアス・ザイドルは、今季の基礎的な作業は昨年から始まっていたと考えている。「昨シーズンは9番目に速いマシンで終わったチームが、これほど大きな進歩を遂げるとは誰も予想していなかったはずだ」とアンドレアス・ザイドルは、コメント。「これは昨年から取り組まれてきた様々な変革が実を結んできたことを示している。チームは、このマシンがコースに出て戦えるように良い仕事をしてくれた」「それに我々は昨年のドライバーであるフェルナンドとストフェルが果たした大きな功績に称賛を送るべきだ。二人が、マシンの欠点や開発すべき部分を指摘してくれた。おかげで現在の我々の焦点は開発作業をそのまま維持することに置かれている」レッドブル・リンクで開催されたオーストリアGPでは、ランド・ノリスが6位入賞。カルロス・サインツはパワーユニット交換によるペナルティで19番グリッドからスタートしたものの、素晴らしい走りで8位でフィニッシュしている。アンドレアス・ザイドルは、カルロス・サインツは終盤にフロントウイングを傷つけなければ、さらに多くのポイントを獲得できていた可能性もあると考えている。「二人が6位と8位に入ったのは素晴らしいことだ。最後方でのスタートから順位を大きく上げたカルロスの走りもすごかった」とアンドレアス・ザイドルはコメント。「彼はさらに上位を狙える可能性もあったが、残念ながら、チェッカーから少し前のラップでフロントウイングにダメージを負った。(ピエール・)ガスリーにアタックをかけるチャンスがあった、そこからは何とか走り続けてポジションをキープすることが目標になってしまった」「酷いアンダーステアが出ていた。ラップタイムで1秒くらい失っていたと思う。(キミ)ライコネンのラップタイムも遅くなっていたことが、我々にとってはラッキーだった」「ポール・リカールでの第8戦が単なる偶然ではないことを示してくれたし、チームはとても良くやったと思う。ミッドッフィールドにおいて、我々は再び4番目に速いチームだった」