マクラーレンは、元ポルシェLMP1のチーム代表アンドレアス・ザイドルがマネージングディレクターとしてF1チームに加入することを発表した。アンドレアス・ザイドルは、ポルシェが911ハイブリッドでFIA 世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスに復帰した2014年にチーム代表に就任し、2015年から2017年までル・マン24時間レースとタイトルを3連覇した。
アンドレアス・ザイドルは、マクラーレンが新設したマネージングディレクターとしてCEOのザク・ブラウンの直属となり、チームのF1レースプログラムのすべての責任を担うことになる。アンドレアス・ザイドルは、2000年から2006年までBMWモータースポーツ、2006年から2009年にはBMWザウバーでトラックオペレーションの責任者を務めてF1を経験している。BMWがF1から撤退した後、2012年にBMWのDTM(ドイツツーリングカー選手権)の責任者を就任し、ブルーノ・スペングラーのタイトル獲得に貢献した。アンドレアス・ザイドルは、2019年にランド・ノリスとカルロス・サインツを迎えるマクラーレンの新時代を監督することになる。「これは非常に大きな特権であり、挑戦だ」とアンドレアス・ザイドルはコメント。「マクラーレンの遺産に貢献する機会を得られることは非常に特別なことであり、感激している。マクラーレンには、ビジョン、リーダーシップ、経験があるが、最も重要なことは、先頭に返り咲くための人材が揃っていることだ。そして、それが私が絶対的な焦点であり、指名だ。チームに加入し、マクラーレンの同僚たち、ルノーのパートナー、そして、もちろん、カルロスとランドと仕事を始めるのが待ち切れない」アンドレアス・ザイドルの加入は、レーシングディレクターのエリック・ブーリエの脱退に次ぐ、チームの進行中のマネジメント体制の一環となる。マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは「ザイドルがマクラーレンでF1の技術面と運営プログラムを率いるために加入することを嬉しく思う。これは2つの面で我々にとって重要な人事だ」とコメント。「第一は、F1パフォーマンスのリカバリープランとF1への長期的なコミットメントとしてのもうひとつの重要なステップだ。第二に、我々のF1プログラムに集中する上級管理職を置くことは、グローバルモータースポーツの他の形態に拡大するためのマクラーレン・レーシングの長期的な戦略の不可欠な部分だ」「アンドレアスは、彼が関わってきた全ての分野で成功を収めた実際のある非常に有能なリーダーだ。彼と一緒に仕事をすることを楽しみにしている」アンドレアス・ザイドルが、マクラーレンでの新しい役割を開始する時期については不明となっている。マクラーレンは、2019年F1マシン『MCL34』を2月14日(木)に発表する。