ランド・ノリスは、2019年のマクラーレンのドライバー候補として名前が挙げられているが、スポーティングディレクターを務めるジル・ド・フェランは、ノリスがフリー1回目で走行するのは、評価のためではなく、育成のためだと主張する。ランド・ノリスは、F1ベルギーGPのフリー走行1回目にフェルナンド・アロンソに代わって出走し、グランプリ週末デビューを果たした。今週末のF1イタリアGPではストフェル・バンドーンに代わって2度目の走行を行う。
しかし、ジル・ド・フェランは、ランド・ノリスの走行は、2019年のカルロス・サインツのチームメイトとして評価するためのものではないと主張する。「みなさんはそれを評価だと読んでいるが、私は育成と呼んでいる」とジル・ド・フェランはコメント。「1回のフリープラクティスやセッション、もしくは1回の予選セッションを根拠にドライバーを評価するのは非常に難しいことだ。一歩引いて、より広い視野で考える必要があると思ってる。それは全員にとって同じことだ」「実際、フリープラクティスセッションは、ランスを露出し、育成プランに沿って彼を手出すするという部分が大きい」しかし、そのような理由に関わらず、ジル・ド・フェランはここまでのランド・ノリスのパフォーマンスと貢献度には感銘を受けていると語る。「彼が持っているひとつ確かなことは、彼が新しい環境に素早く適応する能力だ」とジル・ド・フェランは付け加えた。「彼が行ったテストでもそれを目にしている。同じことがここでも起こった。育成の一環として彼を走らせたいと思っている。異なるダウンフォースレベル、コース上に多くのマシンがいる状況、路面の多くの進化などを彼に経験させたい」「彼は非常に素早くスピードを上げ、ミスなく、我々のために素晴らしい仕事をしてくれた。彼はまったく問題なかった」ランド・ノリスは、今の焦点はF2でタイトルを獲得することであり、それはマクラーレンのシート獲得のためにも重要なことだと語る。「F2も同じくらい重要だと思っている」とランド・ノリスはコメント。「ただ走って、良くない走りは見せたくない。マクラーレンはまだ僕にF2でうまくやることを望んでいるからね」「自分の履歴書にF2でタイトルを獲得したと書けるのは素晴らしいことだ。2位で終えたくはないし、まだベストを尽くしている」「どちらを優先させる必要があるかに関わらず、僕はまだ両方の世界を最大源に生かそうとしている」「まだF2の方がプライオリティが高いと思っている。F1のためにやれる準備はあまり多くない。あるポイントまでは準備の方法は両方とも似ている。50/50だと言いたい。両方でうまくやらなければならない」