マクラーレンは、F1ベルギーGPからストフェル・バンドーンに代えてエステバン・オコンを起用する。そんな大胆な予測をフランスの La Dernière Heure が報じている。先週、ランス・ストロールの父親であるカナダの大富豪ローレンス・ストロールが、多数の投資家を集めてコンソーシアムを組織し、破産管財人の管理下に入っていたフォース・インディアを買収した。
ローレンス・ストロールは、息子ランス・ストロールをF1デビューさせるためにウィリアムズに年間3000万ユーロ(約39億円)の資金を提供しているとされているが、今季のウィリアムズはマシン開発に失敗してコンストラクターズ選手権最下位に転落。兼ねてから息子により競争力にあるシートを与えるためにフォース・インディア買収が噂されていた。それが現実となったことで、ランス・ストロールはシーズン終了を待たずしてフォース・インディアに移籍する可能性があるという。注目すべきは、フォース・インディアのシートを譲るのは、債権回収の裁判を起こしているセルジオ・ペレスではなく、エステバン・オコンになるということだ。同紙は、エステバン・オコンがウィリアムズかマクラーレンのどちらかでシーズンを終了することになると報道。可能性が高いのは、今季に成績を残せていないストフェル・バンドーンに代わってマクラーレンに移籍することであり、夏休み後のF1ベルギーGPからフェルナンド・アロンソのチームメイトを務めることになると報じている。メルセデスの育成ドライバーであるエステバン・オコンは、2019年にルノーへ移籍することが合意に至っていたと報じられていたが、ダニエル・リカルドの電撃移籍によってそれは白紙となった。メルセデスは、エステバン・オコンの成長のためにより強いチームで走らせたいと考えており、ウィリアムズではなく、マクラーレンが合理的な移籍先になるというもの。このオペレーションによって押し出されるストフェル・バンドーンは、ウィリアムズ、もしくはマクラーレンがジェームス・キーの早期獲得の交渉ツールとしてブレンドン・ハートレーに代わってトロロッソ・ホンダに移籍するとも噂されている。今年、マクラーレンでチームメイトのフェルナンド・アロンソに予選で一度も勝てていないストフェル・バンドーンは、この噂が浮上する前にもF1ベルギーGPでランド・ノリスと交代になると噂されていた。