マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、F1プレシーズンテストは様々な変数があったことで2018年の勢力図を判断するのは“これまでよりも複雑になっている”と感じており、マクラーレンがミッドフィールドでどの位置にいるかは判断できないと語る。今年からルノーのF1パワーユニットを搭載したマクラーレンは、F1バルセロナ合同テストでトラブルが多発。周回数では全チームで最下位となったが、ラップタイムではフェルナンド・アロンソが総合3番手につけた。
ホンダとの不遇の3年間を終えて、マクラーレンはミッドフィールドのトップに戻ることを切望しているが、エリック・ブーリエはまだ判断するのは難しいと認める。「もちろん、我々は自分たちの位置を推測しようとしている。だが、タイヤの状況、気温、エンジンモード、燃料搭載量などにより理解するのは難しい。今年はこれまでよりも複雑になっている」とエリック・ブーリエはコメント。「ハースやルノーのような進歩を果たしているチームがいくつかあるようだ。上位勢の戦いはまだメルセデス、フェラーリ、レッドブルの間で争われることになると思う。中団はより拮抗しているし、我々はそこに属していると考えている」「我々はオーストラリアで競争力を発揮できると信じている。もちろん、我々は望んでいた走行距離を重ねることはできなかったし、我々はまだ限界まで攻めてはいないので、リアルなペースに関して保証や確証はまったくない」2018年のF1開幕戦オーストラリアGPは3月25日に決勝のスタートが切られる。