マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、新しいエンジンパートナーであるルノーと最初からパフォーマンスを発揮できるとは思っておらず、関係を築いていくには時間が必要だと考えている。マクラレーンは、過去50年の歴史のなかで最も結果を出せなかった3年間のホンダとのパートナーシップを今シーズン限りで終了。2018年からルノーとパートナーを組むことになった。
2018年のルノーとの提携は、マクラーレンがフィールドのトップに返り咲くという希望を再熱させている。しかし、エリック・ブーリエは、ルノーとの新たな作業関係には慣らし運転期間が必要になると考えており、最初から同じルノーのパワーユニットを搭載するレッドブルとパフォーマンス比較をするのは難しいだろうと語る。「パートナーと10年の関係がある場合とは明らかに関係が異なるし、我々はまだ関係を構築できていない」とエリック・ブーリエはコメント。「時間はかかるだろうが、我々はベストを尽くすことに非常に高いモチベーションを持っている。マクラーレンは勝つことを目指しており、勝つためにやれることはすべてやるつもりだ」だが、マクラーレンの進歩を測るうえで、レッドブル・レーシングは興味深いベンチマークを提供することになるだろう。「問題のないエンジン、ベストなクルマ、ベストなクリー、ドライバーといったフルパッケージがあれば、勝てるはずだ。我々にとってプレッシャーは変わらない」「私はそれを好ましく思っている。隣のチームが同じエンジンを搭載している場合、彼らを倒せなければ残りのクルマの何かが間違っているということになるからね。それはパーフェクトな状況だ」