マクラーレン・ホンダは、チームして戦う最後の日本グランプリに挑む。マクラーレンとホンダは今シーズン限りでパートナーシップを解消することが決定。ホンダが造った鈴鹿サーキットで、マクラーレン・ホンダとして最後のホームグランプリを戦う。
フェルナンド・アロンソ「鈴鹿はカレンダーの中でも特にお気に入りのサーキットの一つで、他のドライバーと同様、毎年日本へ行くのが楽しみにしている。伝統を感じさせてくれる上、コースのかたちはとてもユニークだ。過酷で高速、ドライバーにもエンジニアにも大きなチャレンジを求める鈴鹿は、完璧な“レーサーズサーキット"だろう。僕個人にとっても、特別な場所である日本とつながりが持てる、重要なレースだ。日本の文化は魅力的だし、ファンの素晴らしい応援が、レースウイークをシーズン一番と言えるほど盛り上げる。例年、なるべく多くの時間を日本で過ごせるようにして、東京の名所を訪れることもある。そうすることで、他にはない雰囲気を感じることができる。ここ2戦は厳しい結果が続いているので、トラックに戻り、運が向いてくるようにエンジニアと仕事をしていくのを楽しみにしている。マレーシアでは、ストフェルが見せてくれたように、僕たちのマシンには明らかにいいペースがあった。しかし、不運とトラフィックでの停滞によって望んでいたポイント獲得はならなかった。チームの日本人スタッフや、パートナー、そしてもちろんファンのために2人とも全力でプッシュし、マシンが進化したことをしっかりと示せればと思っている」ストフェル・バンドーン「ここまで2戦が本当にいい結果だったので、それを経て日本へ戻ってくるのが楽しみだ。好きな国の一つだし、多くの楽しい時間を過ごした場所でもある。文化、食、そして人々が本当にすばらしいし、F1マシンで鈴鹿サーキットを走ることを長い間待ち望んでいた。走りの面で言えば、シンガポールとマレーシアで自分自身、いい勢いがついたと思う。各セッションで上位につけられ、パッケージの持つ力を最大限に発揮できたと思う。ポテンシャルがあることは分かっていたけど、なぜかそれを示せない日々が続いたものの、2戦連続で力強い走りができたことには勇気づけられたし、日本でもどんなことができるかワクワクしている。僕たちのマシンにとっては、セパンよりもだいぶ厳しく、よりパワーが必要なサーキットだ。アドバンテージがあるとすれば、昨年スーパーフォーミュラで優勝するなど、僕に鈴鹿でレースをした経験があることだ。エンジニアと懸命に取り組んで、これまで同様にきちんと準備をして臨む。プッシュし続け、また力強い結果を得られる週末になることを願っている」長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)「チームにとって前向きな結果を得られたマレーシアでのレースを終え、勢いがついた状態で、次はいよいよ我々のホームグランプリである日本、鈴鹿サーキットに向かいます。日本のファンの声援はいつも我々にパワーを与えてくれますし、久しぶりにホームに戻れる安心感があります。一方で、今年こそいいレースを見せなくてはいけないという大きなプレッシャーも感じています。鈴鹿サーキットは多くのドライバーがお気に入りに挙げるサーキットですが、特徴としては、パワーサーキットとテクニカルサーキットの両面を併せ持っています。我々エンジニアにとってもセッティングに非常に頭を悩ませるサーキットですが、一方で大きなやりがいも感じる場所です。マシンのバランスが重要になるトラックなので、PU(パワーユニット)としてはそれに合わせたドライバビリティーの設定がポイントになります。これから週末に向けてマクラーレンと一緒にセットアップを煮詰めていきます。今年はマクラーレン・ホンダとして最後の鈴鹿ということで、大事なレースになります。個人的にも今回のレースに対しては強い想いを抱いていますので、なんとしても皆さんの記憶に残るようなレースにできればと考えています」エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)「我々にとっては第2のホームレースであり、マクラーレン・ホンダのだれもが、鈴鹿での日本GPにエキサイトしている。鈴鹿はカレンダーの中でも一番と言えるほど美しいサーキットだし、もちろん、パートナーであるホンダにとっても重要な場所だ。したがって、我々の目標は両ドライバーにできることをすべてやりきり、世界で一番情熱的なファンの皆さんにいいレースを見せることだ。ここ2戦でいい結果が出たので、この進歩を継続していきたいし、チーム全員にとって特別な日本でのレースで両ドライバーが好結果を出せるように取り組んでいく。強い決意で、シーズン最後にコンストラクターズランキングで少しでも浮上できるように全力を尽くしく。鈴鹿が簡単なサーキットではないことは分かっているが、上位下位問わずにすべてのチームが、手強いコーナーの待ち構える、独特なサーキットが大好きだ。パワーが求められる特性ではあるものの、セクター1の流れなどテクニカルセクションも存在するので、そこでは強さを見せられると思う。2017年型のマシンが、ここでどんな走りを見せるのかも楽しみだ」関連:2017 F1日本GP テレビ放送時間&タイムスケジュール
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