マクラーレンが、2018年のF1エンジン供給についてフェラーリに打診を行ったとイタリアのメディアが報じている。マクラーレンは、ホンダとの3年間のパートナーシップでチーム史上最悪のシーズンを過ごしており、決別の噂が絶えない。マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、ホンダの復活に期待しつつも、来シーズンのチームの方向性を決断する時間は迫ってきており、あらゆるオプションがテーブルに並んでると述べている。
「我々は前進するために彼らとの関係についてすぐに見極める必要がある。今後数カ月で来年のクルマの設計に入っていくし、来年、我々に必要なのは競争力のあるエンジンだ」とザク・ブラウンは語っている。イタリア人のベテランジャーナリストであるピノ・アリエヴィは、マクラーレンが2018年のエンジン供給の可能性についてフェラーリに打診し、フェラーリはまだ回答を保留にしていると Gazetta dello Sport に寄稿。F1史上最大のライバルであるマクラーレンとフェラーリとの契約は数年前には考えられないことだったが、歴史は代わり、現在ではそれが可能になったピノ・アリエヴィは述べた。マクラーレン・ホンダを離脱されることが濃厚とされるフェルナンド・アロンソは、フェラーリへの移籍が噂されているが、フェラーリ復帰が叶わなかった場合、マクラーレン・フェラーリはセカンンドベストの選択になるかもしれない。だが、商業的な見地から見ても、現実的にマクラーレンとフェラーリの提携が実現する可能性は低い。マクラーレンは、フェラーリの芝である高級車市場での地位を確立してきている。フェラーリがスーパーカー市場のコンペティターとの提携を検討するとは考えがたい。マクラーレンの株主マンスール・オジェは「市販車とF1カーがあるという点で我々が比較できるのはライバルはフェラーリだけだ」と述べている。マクラーレンは、今年3月、メルセデスにエンジン供給の可能性について打診したと報じられていた。