マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、F1カナダGPの週末中、ホンダの問題について公の場で“はっきりと話す”ことが重要だったと考えている。F1カナダGPが開催されたモントリオールで、ザク・ブラウンは、ホンダの苦境がシーズン後半も続くようであれば、マクラーレンには2018年の代替プランがあると認めていた。
そして、決勝では、フェルナンド・アロンソが残り2周でエンジン故障に見舞われ、シーズン初ポイントのチャンスを失った。レース後、エリック・ブーリエ(レーシングディレクター)は「確実に今の状態では不十分だ」とホンダを強く非難していた。最近、マクラーレンがホンダへの批判を繰り返している目的を聞かれたザク・ブラウンは「今週末はっきりと話すことが重要だった。実際、マクラーレンが意見を公にするのは初めてだったと思う」とコメント。「同じことを繰り返したくはない。アロンソの故障が何かを変えたわけではない。我々のポジションへの認識を強めただけだ」「彼らは何かをする必要があることをわかっている。彼らも失望しており、混乱している」「4億人が何が起こっているかを目にしたと思うし、我々がすでに見舞われていることよりもさらに伝える必要があるとは思わない」「ホンダの取締役会がどう考えているかはわからないが、全員が同じことを考えていると私は思っている。とにかく懸命に仕事をして、問題を解決することだ」「だが、現状は解決されていない」ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、ダイナモで取り組んでいる信頼性アップグレードの進歩をコース上で再現できておらず、その理由を把握できていないことを認めている。マクラーレン・ホンダは、今シーズンここまでの7戦で2台あわせて5回しか完走できておらず、0ポイントでコンストラクターズ選手権最下位に沈んでいる。また、プラクティスと予選でも多くのトラブルに見舞われている。「いつもの話だが、何とかして解決する必要があることだ。我々はこのようなことを続けていくわけにはいかない。アロンソはシーズン初ポイントを獲得できそうだったのは明らかだ。わずか1ポイントがね。ストフェルが完走できたのは良いことだった。だが、とにかく言葉では表せない。「ついにシーズン初ポイントを獲得できそうだと感じていたが、残り2周でそれは消えた。とにかく本当にパワーに欠けており、信頼性に欠けている」「我々にできることは開発をプッシュし続けることだけだ。何にも変わっていない。ただフラストレーションが増しているだけだ」「だが、言ったように、我々は一緒に状況を解決しなければならない」