マクラーレンは、2017年のF1グリッドで最高のシャシーを有していると確信している。「我々には今、フィールドで最高のクルマの一台がある」とマクラーレンの技術責任者を務めるマット・モリスはコメント。「昨年はいくつか問題を抱えていたが、今は高めていくための本当に優れたプラットフォームがある」
だが、そのマシンに積まれるホンダのF1エンジンは他のメーカーよりも最大で100馬力劣っていると Auto Motor und Sport は報道。ホンダのMGU-Hは2つのレース週末を持ちこたえることさえできていない。マクラーレン・ホンダの匿名のメンバーは「きちんとしたエンジンがれば、我々には表彰台に上がれるクルマがある」とコメントしている。マクラーレンとホンダの将来については様々な憶測がなされているが、レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、マクラーレンとしてはプッシュし続けていくだけだと語る。「我々はやれる限り最大限にクルマを開発し続けていく。エンジンが機能する日に備えられるようにね」とエリック・ブーリエは述べた。だが、残念なことに、その日が来るのはまだ遠いようだ。今週末のF1カナダGPでの投入が予定されていたアップグレードは、無期限に延期されたと報じられている。「主な問題は振動です」とホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介はコメント。「できるだけ早くにレーストラックに改良版を投入できるように全力を尽くしていますが、いつになるかは約束できません」