マクラーレンが2018年にメルセデスのカスタマーエンジンを搭載する可能性はなくなったようだ。F1のスポーティングレギュレーションでは、次のシーズンでエンジンを変更する場合、5月15日までにFIAに登録することが必須となっているが、マクラーレン・メルセデスの契約は申請されなかったと報じられた。
マクラーレンとホンダのパートナーシップは3年目を迎えているが、新型F1エンジンを投入した今年、ホンダの信頼性問題とパフォーマンス不足は初年度の2015年に戻ったかのように脆弱なものとなっている。第4戦を終えた時点でストフェル・バンドーンはすでに5基目のパワーユニットコンポーネントを使用したことでグリッドペナルティを科せられ、コンストラクターズ選手権でもマクラーレン・ホンダはノーポイントで単独最下位に位置している。今年のプレシーズンテストでホンダのパワーユニットにトラブルが多発したことで、早ければ今シーズン中にもマクラーレンがメルセデスのエンジンに変更するのではないかとの憶測が流れた。噂では、マクラーレンはホンダに対する忍耐がすでに尽きているとされている。だが、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは一貫してその噂を除外していた。「ホンダが残ることはF1にとって重要なことだ。彼らが問題を解決することに疑いはない」メルセデスの非常勤取締役を務めるニキ・ラウダは、さらにはっきりとマクラーレンへのエンジン供給の可能性を否定している。「私はそれを断固として拒否する。2年前ならレッドブルに我々のエンジンを供給することを弁護していた。だが、今はそうではない。他のライバルをアップグレードするようもフェラーリとの決闘に完全に集中しなければならない」とニキ・ラウダは Auto Motor und Sport に述べた。ホンダは、2018年からザウバーにもF1パワーユニットを供給。2チームへの供給体制となる。
全文を読む