マクラーレン・ホンダは、F1スペインGPの決勝レースで、フェルナンド・アロンソが12位、ストフェル・バンドーンはリタイアだった。マクラーレン・ホンダは、バルセロナ・カタルニア・サーキットで開催された今季初のヨーロッパ戦にアップデートを持ち込んだものの、レースでそれを活かすことができなかった。
ストフェル・バンドーンは、グリッドの最後尾から好スタートを切り、1周目の終わりまでに15番手に浮上。ジョリオン・パーマー(ルノー)と激しいバトルを展開し、力強いオーバーテイクをしたにもかかわらず、1回目のピットストップの際に集団の中でポジションを維持することができず、32周目まで16番手で走行を続けた。その後、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)がピットストレートでバンドーンの背後に迫ったものの、バンドーンにはそれが見えず、両マシンが接触。その接触によりバンドーンはマシンのサスペンションに損傷を負い、レースをリタイアする結果となった。バンドーンは、このアクシデントにより、次のモナコGPで3グリッド降格ペナルティーを科せられる。一方、フェルナンド・アロンソは、7番手という今季最高のグリッドからスタートしたものの、2コーナーでフェリペ・マッサに外に押し出されてグラベル(砂利が敷かれたランオフエリア)にコースオフ。オープニングラップで、スタート時のポジションを失う結果となった。順位を落としたアロンソは、1周目の終わりには11番手を走行。その後は、比較的高速と言われるこのサーキットで順位を上げることができず、1回目と2回目のピットストップでさらにポジションを落とし、それ以降は15番手を走行した。それでも、果敢な走りと、51周目に行った予定外の最終ピットストップによってレース終盤にペースを上げ、最終的にアロンソは母国グランプリを12位で完走した。フェルナンド・アロンソは今夜、米国インディアナポリスに移動し、インディ500でのデビューに向けて、明日の午前中に1回目のフリー走行に臨む。その一方で、今週はジェンソン・バトンがマクラーレン・テクノロジー・センターを訪れる。2週間後に開催されるモナコGPでアロンソの代役を務めるために、シミュレーターで再びドライブする予定となっている。フェルナンド・アロンソ (12位)「今日のレースは、予定通りの展開にはならなかった。2コーナーでフェリペ・マッサと接触したのは、少し不運だった。その後、レースの中盤では、ダニール・クビアトの後方で何周にもわたって引っかかってしまった。ただ、それがなかったとしても、正直言うと、今日はポイントを獲得できるほどのレースペースがなかった。少し残念な思いだが、少なくとも今日はレースを完走した。この結果が、信頼性の面で一歩前進したことを示す最初の兆しであることを願っている。次のグランプリに向けて、さらに準備する必要がある。明日の午前9時に(インディ500のレースが開催される)ブリックヤードに到着し、正午にはマシンに乗って1回目のフリー走行を迎える。今から現地入りするまでに14時間あるけど、その内9時間は機内で過ごす。なので、これからインディモードに切り替えて、今後2週間はインディに全集中力を注いていく」ストフェル・バンドーン (リタイア)「マッサとの接触事故については、まだTVでちゃんと確認できていない。マッサがあの場所にいるとは思っていなかった。マッサが追い抜けるように十分なスペースを確保したつもりだったが、残念ながら、両マシンが接触した。それによってマシンのフロントホイールが破損し、僕のレースはそこで終了となった。誰かを非難したいわけではないけど、個人的には、あれはレースでは避けられない事故だったと思う。ジョリオン・パーマーを追い抜くことに成功したけど、僕にとっては今季初のオーバーテイクだった。なので、少なくとも、今日のレースから得るものがあった。オーバーテイクする際に非常にいい感触を得たけど、その事実が、僕のマシンにまだ十分な強さがなく、ライバルチームのマシンと競い合うレベルまで達していないことを物語っている。ここに持ち込んだアップグレードによって、今回のレースでは一歩前進することができた。一部のエリアでは確実に改善しているものの、レースではまだ少し苦労している。次戦でさらに改善できることを願っている。モナコ戦がどうなるのかを予測するつもりはない。ただ、車体の方は改善しつつあるし、効果をもたらすアップデートがさらにいくつか導入できることを願っている。今の僕たちにできることは、様子をみて、ベストを尽くすだけだ」エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)「昨日の予選で励みになる走りをみせていただけに、とても残念な気持ちであることは言うまでもない。本人のミスではないにもかかわらず、フェルナンドは1周目でフェリペ・マッサとの接触に巻き込まれてコースオフし、その直後にポジションを6つ落とす結果となった。それ以降は懸命にプッシュしていたものの、前方のマシンとの差を詰めることができず、単独でレースを展開し、12位でフィニッシュした。一方のストフェルは、今朝、パワーユニットの構成部品を一部交換することをチームとして決断した結果、10グリッド降格のペナルティーを科せられ、最後尾の20番グリッドからスタートした。ストフェルはそこから、レースの最初の3分の1は非常に懸命にいい走りをし、20周目までに16番手に順位を上げた。中でもジョリオン・パーマーのマシンを力強くオーバーテイクしたのは、今日のハイライトだった。残念ながら、その後、フェリペ・マッサのマシンと接触したことでサスペンションに損傷を負い、マシンがドライブ不可能となったため、ストフェルの快進撃は33周目でストップすることになった。レース結果に関して言うと、今日は我々にとって忘れるべき一日だ。それでも今週末は昨日の着実な予選ペース以外にも、前向きな点がいくつかあった。MCL32はドライバーが心から信頼できるシャシーであることは明らかだ。その資質が次のモナコに向けて、いい兆しとなる。2週間後にはモナコの曲がりくねったストリートサーキットで、再びライバルチームとの戦いに挑む」長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)「昨日の予選はフェルナンドのすばらしいパフォーマンスによりいい結果となりましたが、そこからすると今日のレースはチームの全員にとって残念なものになりました。...
全文を読む