マクラーレン・ホンダは、F1中国GPにユニークな楕円形状のダブルTウィングを持ち込んでいる。メルセデスもW08にダブルTウィングを装着しているが、それは支柱に取り付けられ、形状もより四角型だ。だが、マクラーレン・ホンダがMCL32に採用したTウィングは、上下のエレメントがU字型に繋がっており、シャークフィン自体に取り付けられている。
Tウィングは、ルールブックに残された2016年のリアウィングの幅と高さを利用しているとみられており、リアウィングへの乱気流を整えることを狙っていると考えられている。マクラーレン・ホンダのこのTウィングについて Autosport のテクニカルエキスパートを務めるゲイリー・アンダーソンは以下のように解説する。「マクラーレンのTウィングは、ここまで我々が目にした他のものとは少しデザインが異なる。上側のエレメントは独自にダウンフォースを作り出し、下側のエレメントはメインのリアウイングへの気流調整に役立つターニングベインの働きをしている」「異なることをする2つのエレメントが近くにある場合の問題は、外側の2つの異なる気流をいかにして、さらに下流の気流を妨害することなく働かせるかだ」「マクラーレンのケースでは、水平な“U字”型の周りに異なるプロフィールをもたらし、上側のプロフィールが下側のプロフィールに変化するのでステップ変化がなく、さらに下流に渦や乱気流を作り出す可能性がある」
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