マクラーレンは、F1スペインGPの決勝レースで、ルイス・ハミルトンが9位、ヘイキ・コバライネンはギアボックストラブルによりリタイアに終わった。ルイス・ハミルトン (9位)「トップ勢と比較してダウンフォースが足りず、苦戦を強いられた。多重クラッシュ中にカーボンファイバーの残骸を踏んでしまったので、タイヤに問題がないかずっと気がかりだった。精神的にもタフで長いレースだったし、マシンをコースにとどめておくだけでもひと苦労だった。特に第2スティント終盤は、タイヤが完全に終わってしまい、まるで氷の上を走ってい...
ヘイキ・コバライネン (リタイア)「今日は運に見放されていたと思う。とにかく厳しい週末だった。マシンパフォーマンスは期待どおりではなく、それが重荷になった気がする。だが、冬にバルセロナでマシンをテストした時と比べれば、マシンは格段に良くなっている。その事実を忘れてはならないし、いずれはジェンソン(バトン)ら上位陣とバトルができると思っている。今日の結果で意気消沈することはない。すでに目標はモナコに切り換えている。次回は今まで以上にハードにファイトしたい」マーティン・ウィトマーシュ (マクラーレン・チームプリンシパル)「ルイスは素晴らしいスタートを切ったが、ライバルに行く手を阻まれてしまった。また、アクシデントを避けるためにタイムをロスしたが、これも彼のミスではない。オープニングラップで大きく遅れてしまったので、それ以降は順位の回復が彼の仕事になった。残念ながら、バルセロナはオーバーテイクが容易なサーキットではない。さらに第2スティントではタイヤがタレてしまい、2度目のピットストップでは、フェルナンド(アロンソ)の先行を許した。その後は、上位陣の脱落を期待して、粘り強く9番手を走行したが、期待は叶わなかった。だが、最後まで諦めない気持ちを前面に出し、持ち前の敢闘精神を改めて知らしめてくれた。ヘイキのスタートも良かったが、ギアボックストラブルでレースを終えた。当初から、このサーキットでは多くの期待はしていなかったが、そのとおりになってしまった。2週間後のモナコはバルセロナとはまったく性格の違うサーキットなので、我々にもプラスに作用してくれると考えたい。いずれにしても、現在のマクラーレン・メルセデスはチームがあるべきかたちとはほど遠い。本来のポジションに返り咲けるよう最大限の努力を継続する」ノルベルト・ハウグ (メルセデス・ベンツ・モータースポーツ・バイスプレジデント)「テストをした時から、状況は掴めていた。だが、ウィナーに周回遅れにされるのは、ルイスの努力からしても適切ではない。彼はできるかぎりのことをやってくれた。問題は、我々が高速コーナーに対処できなかったことであり、今後に向けて劇的な進化を遂げなければならない。メルセデスV8を搭載するブラウンGPのリザルトは非常に喜ばしい。ジェンソン(バトン)、ルーベンス(バリチェロ)、そしてブラウンGP関係者全員におめでとうと言いたい。開幕以降、ブラウンGPはずっと今季パフォーマンスのベンチマークとなっている」関連:F1スペインGP:ジェンソン・バトンが今季4勝目
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